<今週読み終わった本>
48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ/堀川波
99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる/ドミニック・ローホー
そんなとき隣に詩がいます/鴻上尚史・谷川俊太郎
鴻上さんが様々なテーマに合わせ、谷川さんの詩を紹介した本。
「詩は精神薬学に該当するものである」というケストナーの言葉がある
そうですが、私にとっても詩は読むクスリ。疲れたとき、元気が出ない
ときは詩集を読む、というのが昔からの習慣です。
大好きな「朝のリレー」も紹介されていました。
”カムチャッカの若者がキリンの夢をみているとき” から始まるこの詩
に出合ったのは中1の国語の教科書でした。カムチャッカの響きが気に
入って(カムチャッカ半島の存在も初めて知った)この詩が大好きにな
ったのを覚えています。その後、ネスカフェのCMで話題になりました。
朝のリレー
カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ