札幌市のギター教室から!

札幌市でギター教室を開いている、Kギタースクールの辻林圭です。ギター&ウクレレを弾きたい方はぜひお越し下さい。

ギターを弾きたくてしょうがない。

2013年05月31日 | 雑記
音楽の「国」からかえってきました。やはり「地に足の着いた音楽」というのは違うものです。何を弾いてもさまになる。伝統芸能の重みをいやがうえにも見せ付けられました。
その点では札幌も北海道もまだまだです。伝統が無いからしかたがないか。どのジャンルの音楽も「北国」の風土にしみこむほど馴染んではいない、という気がします。

札幌は特に「お上」主導の音楽イベントも、ミュージシャンの活動力を損なう気がするので、ほどほどにしておけば、と思う。イベントではなく「常時演奏できる場所」を提供してほしいものだ。(個人的には札幌都心!にでっかいビルをおっ建てて、沢山の小さめ~中くらいの音楽スペース(ホール)をつくり、北海道で音楽をする人たちにタダか激安料金で貸し出してくれるといい。観光客だって地元の音楽を聞く場所が一箇所でまとまってるほうが、さまざまなな音楽を聞きやすいでしょう。)

ただ音楽の「国」にも問題はあって、そこではいわゆる「伝統芸能」が幅を利かせすぎて、他のジャンル音楽がさっぱり見えてこない。どこの居酒屋も「民謡」ばかり。ジャズなんかを聞かせるような店の看板は極めて目立たない。隅に追いやられている感じ。クラシックの演奏会もポスター一枚ぐらいしか町なかでは見かけなかった。もちろん探せばそれらのライブもちゃんとあるんだろうけどね。(パパイヤ鈴木とおやじダンサーズが初公演するとのことで、その広告が妙にまぶしかった。。。)。そういう音楽の存在感は「伝統音楽」に比べてあきらかに小さかった。

その「国」では圧倒的に「伝統芸能」の力が大きい。
観光客も「伝統芸能」を聞くために居酒屋などへいくことが多いが、好みの演奏者を選別して行くというよりは「民謡が聴ければどこでもいいや」的な感じが大半っぽいので、優れた演奏者が育ちにくいかも知れない。(すぐれた聞き手がいてこそ初めてすぐれた演奏者が育つという、定説からすれば。)

その土地の音楽を聴ける、というのは観光客にすれば大きな魅力(その「国」にすれば大きな「観光資源」)だが
その土地で音楽をする立場の人にとっては、もう少しビミョーな問題もある気がする。

まあ、いずれにせよ。
観光客までが喜んで音楽を聞きにくる「国」というのは、そうではない地方に住む音楽家にとって非常に魅力的に映るのですよ。

北海道および札幌。貴重な「観光資源」をムダにするなよ。


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