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黒岩知事、「太陽光200万戸」の公約を撤回 「あのメッセージは役割を終えた。忘れてほしい

2011-10-09 08:17:20 | Weblog
神奈川県の黒岩祐治知事は7日、知事選以来掲げてきた「4年間で200万戸分の太陽光パネル設置」とする公約について、
「あのメッセージは役割を終えた。忘れてほしい」と述べ、撤回した。

県議会予算委員会終了後、県庁内で記者団の質問に答えた。今後は数値目標にこだわらず、2020年度までに県内の
消費電力量に対する再生可能エネルギー発電量を20%以上とする「かながわスマートエネルギー構想」を推進していくという。

公約について知事は、「200万戸だろうと180万戸だろうと、全部の家にソーラーパネルを付けるんだというメッセージ性を
大事にした」と釈明。専門家と協議して練り上げた新構想を、9月12日の県議会本会議で打ち出した段階で、「4年間で
200万戸分」の公約を「リセット」したという。知事は今後、新構想について理解を得るため、県民との意見交換会などで
説明していくという。

知事は予算委でも、公約を巡って苦しい答弁に追われた。

選挙戦で「200万戸分」と掲げた理由を、「『これからは太陽経済の時代』と訴え、分かりやすいメッセージにするためだった」と
説明。やはり知事選以来使ってきた「太陽経済」という言葉については、「太陽によって風が生まれ、雨が降る。風力発電も
水力発電も、自然エネルギーすべてが含まれる。日本のエネルギー構造を変えようとの思いを込めた言葉だったと解釈して
ほしい」と語った。

知事は「旗を振るのが自分の役目」と、かたくなに公約にこだわってきたが、行政の長として厳しい現実に目を向けざるを
得なくなった格好だ。昨年度、県内で新設された太陽光パネルは約1万戸分。今年度は8月までの5か月間で既に
約8200戸分と、前年度を上回るペースで設置が進んでいるが、新構想の実現のためには、あと3年半で54万戸分
以上の設置が必要で、実現に向けた道のりは容易でない。

(2011年10月8日08時46分 読売新聞)

ソース
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111008-OYT1T00001.htm

 もともと無理のある公約。メッセージ性を重視するなら数値目標など最初から掲げるべきでない。
見直しそのものは仕方無いと思うが、政治家の言葉がますます軽くなったとという印象からは免れないのでは??


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