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【外食】「豚丼」はどこへ行く すき家は休止したが…(

2009-04-20 06:53:34 | Weblog
アメリカのBSE騒動で調達しにくくなった牛肉の代用で始まった「豚丼」。そのメニューが、
牛丼チェーンの一つ「すき家」から、姿を消すことになった。
代用とはいえ、ある程度定着したことから、惜しむ声も聞かれる。豚丼はどうなるのか。

■「主力の牛丼とカレーを値下げするため」
一口に「豚丼」と言っても、牛丼チェーンによって呼び方が異なる。吉野家では「ぶたどん」と呼び、
今回販売を休止するすき家では「とんどん」と言っている。
松屋では、「豚(ぶた)めし」だ。

そもそも牛丼屋の豚丼は、BSE問題で2003年末にアメリカ産牛肉が輸入できなくなったのがきっかけ。
安い同国産牛を使う牛丼チェーンがほとんどだったため、国産では採算が採れないなどと騒ぎになり、
苦肉の策として「代用丼」が生み出された。その性格から、各社で豚丼の呼び方が分かれているらしい。

その後、アメリカ産の輸入が再開され、牛丼が復活したが、多くのチェーンで、豚丼の販売が並行して
続けられている。しかし、ここに来て、すき家が、2009年4月23日から豚丼の販売を休止することを
明らかにした。

どうして販売休止に踏み切ったのか。

すき家を展開するゼンショーの広報室に聞くと、「休止が目的でも主でもありません」と困惑した様子。
そして、「今回の発表は、主力の牛丼とカレーを並盛で330円に値下げするのがメインです。
豚丼の販売休止は、それに付随するものなんですよ」と強調した。

同社によると、販売休止は、それによって仕入れや店舗作業を効率化して値下げ原資に充て、
牛丼などをより求めやすい価格で提供するためだという。値下げそのものは、店舗数が吉野家を抜いて
日本一になったのを契機に、市場シェアを広げるのが狙いらしい。

ただ、ネット上では、お馴染みになった豚丼が食べられなくなることを惜しむ声も多い。
ミクシィの日記では、
「え!すき家の豚丼がなくなるのはショック!!」
「牛肉あんまり好きじゃないのに^p^」
といった書き込みが相次いでいる。一方、ゼンショーには、「おいしかったので、ぜひ復活を」
といったメールなどが10件ほど来ているという。

■「好きな方が多い」と吉野家は販売継続
代用丼と呼ばれた「豚丼」は、これまでどんな売れ行きだったのか。

すき家を展開するゼンショーでは、売り上げなどは発表していないといい、「大事なメニューであり、
売り上げの中で一定比率はありました」と言うのみだ。
同じゼンショーグループの「なか卯」では、豚丼として「豚どんぶり」を販売していたが、
オーストラリア産牛肉の使用で牛丼が復活したため、2005年10月で販売を終えている。

現在も豚丼を販売している吉野家では、BSE問題で牛丼がなかったとき、豚丼が主力商品になった。
その後、様々なメニューが出たが、同社によると、牛丼不在の中でも、定番として一番多く売れていた
という。

06年9月に牛丼が復活し、その後通常通りの販売に戻ると、売り上げはもちろん牛丼が圧倒的に。
しかし、豚丼は、現在も牛丼に次ぐ2番手の売り上げになっている。
「味があっさりしていて、食べやすいという声をいただいています。牛丼よりも50円安いのも
人気の理由ですね」(広報担当者)

豚丼も売れば、コストはかかる。牛丼の単品に絞り込んだ方が無駄はなくなり、高い利益率も達成できる。
しかし、今後も販売は続けるという。「豚丼が好きな方が多いからです。牛肉の輸入がまた止まったときに、
リスク分散になるという考え方もありますね」

豚めしがメニューにある松屋も、販売を続けるとしている。それは、ある程度完成した味になったから
だという。
「豚めしは、幾度となく改良して、今の味にたどり着き、受け入れられるようになりました。
牛丼の代替品のイメージがあるかもしれませんが、そんなことはまったくありません。
値段がうちの牛めしより30円安いのも、魅力のようですね。牛めしが復活してから売り上げが
減りましたが、今ではすっかり定着して牛めしの次の人気をキープしていますよ」

-以上です-
関連スレは
【外食】『すき家』、牛丼とカレーの"並"を330円に値下げ--ゼンショー、23日から [04/15]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1239776639/l50

早々になくなるかと思いきや、きっちり定番MENUの座を確保していたとは・・・。やはり新MENUの定期的な投入で市場開拓はできるのかも・・・。


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