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ベンツにBMW……高級車の販売が“急ブレーキ”、そのワケとは?

2008-07-05 09:54:42 | Weblog
不振の国内自動車市場のなかで、好調な売り上げを続けてきた高級車に逆風が
吹き始めた。2007年度の国内販売台数に大ブレーキがかかり、メルセデスベンツは
3年ぶり、BMWは5年ぶりの減少となったのだ。
トヨタ自動車が2005年に鳴り物入りで導入した高級車ブランド「レクサス」もマイナスに
転じ、苦戦を強いられている。福田康夫政権が経済無策を続けている間に、
景気の先行き不透明感は深まり、富裕層の財布のヒモまで堅くしてしまったようだ。

■2006年度までの好調一転
国内の高級車の売り上げは、2006年度までは好調だった。メルセデスベンツは同年度まで
2年連続、BMWも同年度まで4年連続で販売台数を伸ばしてきた。
レクサスも2005年8月の日本導入以来、順調に販売台数を増やしてきた。

2006年度といえば、軽自動車を除く自動車(登録車)の販売台数が29年ぶりの低水準
にまで落ち込んでいた時期で、業界では「軽自動車と高級車しか売れない」(大手首脳)
とまでいわれていた。

ところが、軽と高級車の好調神話は2007年度になって一変。2006年度まで6年連続で
伸びてきた軽乗用車の販売台数は、2007年度になると前年度比6.8%減と落ち込んだ。
ベンツも同6.7%減、BMWも同6.4%減に転じた。

“潮目”が変わったことについて、メーカー関係者はこう解説する。

「軽自動車の販売減はそれまで売れすぎた反動や、各社が東京モーターショーに合わせて
登録車の販売に力を入れたという要因がある。しかし、高級輸入車までマイナスの波に
のまれたことで、いよいよ国内の消費者は自動車に魅力を感じなくなってきていると
痛感する」

導入3年目のレクサスは2007年度の販売台数が約3万2100台で、
前年度比約13%減という大ブレーキに見舞われた。

輸入車業界からは「レクサスはベンツやBMWといった高級輸入車のようなブランドには
なれなかった。トヨタ車の延長とみなされている」との声もあるが、そのベンツやBMWも
不振に陥っていることを考えると、「レクサスも市場縮小の波にのまれた」
(トヨタ関係者)とみるのが妥当かもしれない。

あるトヨタ役員は「台数を追うより、レクサスをブランドとして確立することが大事。
時間をかけて1台1台丁寧に売っていく」と説明。
「2008年の国内販売目標は2007年実績とほぼ同じ3万5000台」と明かす。

ただ、メーカーの努力をよそに、景気の先行きは不透明感を増している。
特に米国でサブプライム住宅ローン問題が表面化した昨夏以降、福田政権の経済無策ぶりも
相まって国内の景況感は急減速。消費者も高級車に簡単には手を出さなくなった。

ベンツ、BMW、レクサスといった高級車の品質の高さはだれもが認めるところ。
優れた商品すら売れなくなるところに、日本経済のパワー不足が表れているようだ。

ソースは
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0806/25/news030.html

今までずっと市場が成長していたことがむしろ不思議。ステイタスを誇るひとつの手段ではあるが、そう何台も買えるものでもない。その点貴金属や時計なら何台でも持てるからなあ・・・。

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