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アマゾン(Amazon)第2四半期は増収減益 大規模投資で今期赤字も

2012-07-28 04:50:37 | Weblog
[サンフランシスコ 26日 ロイター] ネット通販世界最大手の米アマゾン・ドット・コムは
第2・四半期業績を発表し増収減益となった。
今四半期は倉庫、技術、デジタルコンテンツ充実に向けた支出で赤字に陥る可能性があるとした。

新規事業が利益率を押し上げている。
ネット通信販売を含む製品売上高は25%増の107億9000万ドル。
他社の出店などショッピングモールやアマゾン・ウェブ・サービシズによる
クラウドコンピューター事業などのサービス収入は57%増の20億4000万ドルとなった。

新規事業はネット通販などの従来型事業と比べ利益率は高い。カリスのアナリスト、
スコット・ティルグマン氏によると、第2・四半期の利益率は26.1%となり、前年同期の
24.1%から上昇した。同氏は「過去9年の四半期決算で利益率が26%を超えたことはなかった」
と述べた。

トム・スクータック最高財務責任者(CFO)は電話会見で、第2・四半期の
ショッピングモール事業での販売は、全体の40%を占めるとし、前年同期の36%から拡大した
と指摘、これが利益率押し上げにつながったと述べた。

第2・四半期の売上高は128億3000万ドルで前年比29%増、純利益は700万ドル、
1株あたり0.01ドルで、前年の1億9100万ドル、0.41ドルから減少した。
第3・四半期の売上高は129億―143億ドルとの見通しを示した。
トムソン・ロイターIBESによると、アナリスト予想は141億ドル。

同社は第3・四半期の営業損失が5000万―3億5000万ドルとの予測も示した。
株式での報酬や特別項目を除くベースでは損失7500万ドル―利益2億2500万ドルとしている。
同じベースでの予想は、JPモルガンが2億5800万ドルの利益、
レイモンド・ジェームズが2億8000万ドル、カリスが3億8800万ドルとなっている。

ニーダムのアナリスト、ケリー・ライス氏は「消費者の求めていると判断している商品・サービスを
提供するため、インフラと容量拡大に取り組んでいる。
これが過剰投資・支出かどうかは分からないが、想定以上であることは確かだ」と述べた。

アマゾンは大規模投資で過去1年の利益が大幅に圧迫されており、海外での拡大や配送網の拡充にも
大幅に資金を投入している。またモバイルプラットフォーム開発にも取り組んでいる。
スクータックCFOは、営業支出の伸びが売上高を上回っているとし、
「機会をみいだしているため大規模に投資している」と述べ、この傾向が続く可能性を示唆した。
ホリデーシーズンを控えているため、第3・四半期も大幅に投資するとCFOは指摘。
この大部分は倉庫整備で、今年18カ所の新設を予定している。ビデオコンテントや、クラウドや
オンライン小売を支援するためのインフラ技術への大幅な投資を続ける意向も示した。

ソースは
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE86P08720120727

 結局、アマゾンにしても場所がリアルからネットに変わっただけで薄利多売は変わらずということか・・・。