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 巷間の話題をだらだら論評。

「『東京初は日本初』と思い込む関東人…パンダ騒動で感じた関東メディアの傲慢さ」…辛坊治郎

2012-07-13 06:52:35 | Weblog
・この1週間、どうにも違和感が抑えられないことがあるんです。まず、上野動物園のパンダの
 出産です。私、パンダは嫌いじゃありません。

 でもね、この出産、全国紙の1面に写真入りで伝えるほどのニュースでしょうか? 
 東京へ行く機会があったので、この素朴な疑問を口にしたら、こんな答えが返ってきました。
 「辛坊さん、日本で初の自然妊娠のパンダですよ。こんなにめでたい話はないじゃないですか!」
 これは間違いです。和歌山のアドベンチャーワールドでは、既に12頭のパンダが生まれていて
 多くが自然妊娠です。

 つまり日本初じゃなくて、単に東京初というだけなんですが、どうも関東に住む人たちは
 東京初なら日本初だろうという思い込みがあるようなんですね。赤ちゃんパンダくらい白浜に
 行けばいつでも、ムッチャかわいい双子が見られるのに、東京の人はそんなことも知らずに
 上野のパンダで大騒ぎ。とっても違和感があります。

 もう一つ、関東の人が「東京で当たり前のことは、日本中で当たり前」と思ってるんだなと感じたのは
 地井武男さん逝去のニュースでした。地井さんが名優なのは言うまでもありません。
 でもね、逝去を報じた全国紙が一斉に「『ちい散歩』で愛された」なんて書くのは配慮がなさすぎです。
 朝日新聞の天声人語などは、この番組だけをメーンに一文書いてきました。

 関西の多くの人にとっては「『ちい散歩』って何?」って感じでしょう。だってこの番組、基本的に
 関東ローカルですからね。それなのに「東京で有名な番組は、全国でも当然有名なはずだ」という
 前提で話をするのは、傲慢だと思うんです。

 どうも東京で活動するメディア人や政治家は、あまりにも地方の事情に無関心すぎるような気がします。
 こんな意識で「地方分権」を考えられても、その先には絶対にホントの「分権」はないでしょう。
 こう考えると、橋下市長! まだまだ頑張る余地がありそうですよ。(抜粋)
 http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/column/shinbou/news/20120710-OHO1T00150.htm

この視点は面白いと同時に関東の人は気づきにくい点ではある・・・。