ニュース斜め読み

 巷間の話題をだらだら論評。

日本国債バブル「18カ月以内に崩壊する」 米サブプライム危機を予見した男、「日本売り」公言

2012-01-30 06:40:29 | Weblog
日本の公的債務は間もなく1000兆円を超える見通しで、財政問題はのっぴきならない
状況にある。欧州を揺るがす債務危機が日本に波及するリスクはないのか。「日本売り」
を公言する米有力ヘッジファンド、ヘイマン・キャピタル・マネジメントの創業者、カイル
・バス氏に日経ヴェリタスが聞いた。

 ──日本国債に以前から警告を発しています。

 「過去20年間を振り返ってみましょう。この間、日本では名目国内総生産(GDP)が
減り、株価はピークから8割下げました。住宅価格も7割の下落です。そんななかで、
唯一価値を失わなかったものがあります。日本国債です。長期金利は低下(価格は上昇)
を続け、日本国債は最も運用成績の良い金融資産だったのです」

 「私が住む米国でも、ほぼすべての人が絶対に下がらないと信じ込んでいた資産があり
ました。住宅です。しかし、米国の住宅市場のバブルは崩壊しました。果たして日本国債
の安全神話はずっと有効なのでしょうか。答えは明らかにノーでしょう」

■深刻な構造変化 14年に経常赤字か

 ──いつ日本の危機が顕在化するとみていますか。

 「私は国債バブルの崩壊が今後18カ月以内に起きるとにらんでいます。詳しいことは
お話しできません。しかし、日本の長期金利の上昇と為替の円安に備えたポジションを
すでにとっています」

 「日本の公的債務はGDPの229%と世界で最悪です。2011年度の税収はざっと41兆円。
これに対し国債の利払いが11兆円にも達しています」

 「(私の試算では)金利が今の水準より1%上がるだけで、10兆円規模の利払い負担が
増える計算になります。これが2%の上昇となれば、計算上は日本の財政が持続できなく
なり、実質的に破綻することもあり得ます」

 ──日本の国債バブルの崩壊はずっと言われてきたことでもあります。なぜ、今なので
しょうか。

 「これまでにない深刻な構造変化が起きているからです。震災後の原発停止で割高な
液化天然ガス(LNG)の輸入が急増し、日本は昨年、31年ぶりに貿易赤字になりました。
今年も状況の好転は期待しにくいでしょう。自動車や電機などの製造業は拠点をアジアに
移しています。生き残りを賭けた企業の動きは、もう後戻りできません。私は14年半ばに
日本が経常収支でも赤字になるとみています」

 「12年度に財政赤字のGDP比は約10%まで上がるでしょう。日本の人口は過去3年半
で290万人も減りました。少子高齢化もいよいよ深刻になっています」

 ──財政の立て直しに向けた日本政府の取り組みはどうですか。

 「日本の政治には大きな問題があります。増税を打ち出した首相はみな強烈な反対に
あい、退陣を迫られる事態を繰り返してきました。野田政権は消費税の引き上げの方針を
明確にした昨年12月、支持率が一気に下がりました。増税が実現する可能性は低いと言わ
ざるを得ません」

ソース:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819488E0E4E2E0E68DE0E4E2E3E0E2E3E099E3E3E2E2E2

国債を保有しているほとんどは日本の保守的な金融機関。ほとんどポジションを持っていないヘッジファンド
が騒いでも暴落なんて起きないだろうに。日経の世論誘導??