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降りてびっくり何もなし?…新幹線新青森駅前

2010-11-13 09:23:43 | Weblog
今月に入り、試乗会用の「はやて」が続々と乗り入れる新青森駅。

駅構内の工事も8割ほど進み、12月4日の開業に向けた準備は最終段階に差しかかった。
しかし、駅の周辺に青森市が整備した区画はいまだほとんどが売れ残り、閑散としたままだ。
「降り立った乗客はきっと、何もなくて驚くに違いない」。
誰もが気をもむ中で、青森の新しい玄関口は開業日を迎える。

更地のままの区画を囲むように立ち並んだ住宅街。
「周りに何もないから風が吹き付けて冬は厳しいわ」。その一角で暮らす加賀谷キヨさん(79)は、
苦笑して辺りを見渡した。

区画整備の予定地に所有していた畑の仮換地として3年前、今の場所に家を構えた。
「買い物も楽になるし、にぎやかになる」。期待を膨らませ、40年近く住んだ三内から夫婦で
越してきた。「でも、土地はいつまでたっても眠ったきり。これなら山の中に駅を建てたのと
一緒じゃないの」。恨み節も漏れる。「初めて来た観光客はどう思うかしら」。

市が整備したのは、約3・9ヘクタールで計18区画。
しかし、これまでに売れたのは、レンタカー会社の事務所とオフィスビルの2区画にとどまってきた。
「残念ながら土地が売れ残って空き地のままなので、にぎわいを作り出すための準備をしなければ」。
鹿内博市長は今年4月の記者会見で焦燥感をにじませたが、開業まで1か月を切った今も、
進展はない。市が先月15日に始めた8回目の募集も、応募があるか分からない。

売却が進まない背景には、大型商業施設の出店を規制したことがある。
市は現在のJR青森駅前を街づくりの核とする「コンパクトシティ構想」を前提に、新青森駅周辺の
開発方針を定めた。「中心市街地と競合しない規模の商業施設や宿泊施設を誘導する」。
新青森駅周辺は言わば、「ほどほどの発展を」というスタンスだ。

ただ、売却した2区画は全体の約2割に過ぎない。
鹿内市長は取材に、「企業は、どれだけ人の流れがくるか様子見の状況。人が来ると分かれば
売却できる」と期待をつなぐが、仮に来年1月までの募集期間に売れても、建物などが姿を現すのは、
来年の夏以降になる。

「新幹線が止まるほかの駅と比べて、はるかに寂しい。リピーターがいなくなる」。
観光関係者らも眉間(みけん)にしわを寄せる新駅周辺。今月、「新青森延伸記念」と銘打った
県内巡りの旅行を売り出した近畿日本ツーリストの本社広報は、「今、JRを中心とした宣伝効果で、
青森への注目が集まっている」と指摘した上で、不思議そうに言った。

「駅は次の目的地に向かう中継地。電車やバスの待ち時間に、青森の特色を楽しみながら
買い物できる店があってもいいし、足湯もいい。アイデアは色々とあるはずなのに……」

ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101112-OYT1T00504.htm?from=main4
売却が進まず、空き地が広がる新青森駅の東口周辺
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20101112-651265-1-L.jpg
“新青森駅周辺の土地区画整理事業の売却状況”という地図は
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20101112-651231-1-L.jpg

 せっかくのビジネスチャンスなのに・・・。せめてビジネスホテルと軽い飲食店街くらいは用意でけへんの??