帰国を間近に控え、モザンビーク土産を物色しております。
町のスーパーで変なものを見つけました。
ペットボトルに入った緑色の粉。ボトルが元は飲料水用のもので、それをリユースしているのは好印象でありますが、ラベルくらいもっとちゃんと作ればいいのに。
粗末なラベルには「MORINGA」と書かれています。モリンガという植物の葉の粉末です。
ラベルのお粗末さも疑問ではありますが、更に大きな疑問は不自然なほどの内容量の差です。たぶん詰める時の作業が雑なのでしょう。日本では商品として受け入れられないシロモノだと思いますが、こちらではすべて同じ値段で売られており、そして客は特に吟味することなく適当に手に取って買っていくようです。売るヒトにも買うヒトにも品質管理の意識が皆無。何でも受け入れるやさしい社会なのかもしれません。
ま、いいや。一本100円くらいだし。オレもやさしい気持ちで買っちゃおう。土産にしよう。
モリンガは、繊維質はもちろん、ビタミンCやカルシウム、タンパク質にも富み、そのため最近は健康食品として注目されているようです。いろんなところでモリンガの名前を見るようになりました。
学名がMoringa oleifera、和名をワサビノキ、スリランカでは「ムルンガ」と呼ばれていました。
閑話休題。
スリランカでは、この植物の実(み)はカレーにして食べます。すごくうまいんです。
ちょうどドラム・スティックのような太さ・長さのさやの皮を削ぎ、カレーで煮込みます。果肉が熱でゼラチン状にプルプルになります。さやを口に入れて歯でしごくように噛むとプルプルの果肉が豆と一緒に出てきます。マメ科植物のほのかな甘みがスパイシーなカレー味に溶け込んで、ああ、もうおいしさが止まらない。
普段はカレーと一緒に食べるライスも、ムルンガ・カレーの時は必要なし。ハウスボーイに「ムルンガだけ鍋ごと持って来て」と命じ、それだけで満腹になっちゃうほど。
モリンガ葉の粉末は、小さじ一杯分くらいをカップにとって熱湯を注ぎ、即席のお茶にして食前に飲むと、中性脂肪を低下させる働きもあるとのこと。
実はオジサンはその機能に期待しているんです。どういうわけか1500㎎/dl近くのビックラギョーテン値の記録保持者でありまして、私の血液はほとんどがアブラだと思われます。
帰国したら真面目な生活してモリンガ茶飲んで、長生きを目指そう。
おらはもういつでも良いから健康で死にたいや。