Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

コケたら起きなはれ。

2012-11-13 17:33:24 | 自閉症

休暇を頂いて9ヶ月ぶりの日本の生活を楽しんでおります。

妻や娘を伴う愛犬バタコの散歩を日課としており、ケニヤに赴任する前に歩いていたのとほぼ同じコースを毎日飽きもせず、テクテクと歩いています。こういった日常生活がことのほか楽しい。普段は行けないどこかに旅行に出かけるとか、アフリカでは食べられないおいしいものを食べに行くとか、もちろんそういう行動も楽しいのでしょうが、散歩のような何気ない日常生活の一部に大きな幸福を感じるオジサンであります。

自閉症の娘はラオス時代と同様、大きなショルダーバッグにお気に入りの品々を詰め込み、ニコニコ歩きます。屋外の景色を見ながらも自分の世界に没頭してしまうことが多く、足元にあまり注意を払わないので、たまには転ぶことがある。

健常者である我々は屋外での遊びに長けております。なので、身体の動かし方を知っている。遊びの過程で幼少時から何度も転んでおり、転倒してもとっさに受け身を取ることができますし、地面との接触で生じる痛みへの対処法など、その後の傷の処置法なども含めて、熟知しています。

ですが、娘のような障害者はスポーツのルールを理解できず、したがってその楽しみ方を知らず、その結果健常者よりも運動神経などが未発達のままなのではないかと思われます。

そういうヒトが転ぶと予想外に大きなダメージを被ることが多い。転倒時の急な姿勢の変化にビックリしますし、身体に被る痛みにも慣れていないので、無意識でありながら物凄く大きな声が出てしまいます。

うわぁーん!

娘が転倒したということよりも彼女の大声に驚いてしまう。転倒した拍子に、ひょっとしてどこか骨折したんじゃないかと疑ってしまうほど。こちらが心配して身体のあちこちを点検するうちに、気持ちが落ち着いてくるのでしょう、数分もしないうちに「エヘヘ」などと照れ笑いを浮かべる人騒がせな娘です。

体重があるので、膝小僧のすりむきはちょっと痛々しいほどですし、とっさに地面に突いた手のひらも、皮膚が破けて血がにじんでいます。普段何の仕事もしないせいで筋肉がなく、皮膚も柔らかいままなのです。巨大幼児。

君の父は日ごとに老化が進み、いつまで君を支えていられるか、毎日不安で仕方がないというのに。でも、いいです。永遠に可愛いままでいてくれろ。

 

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