Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

バタコ・マイ・ラブ

2018-02-18 02:38:50 | その他

先月末にモザンビークから帰国しました。

数ヶ月ぶりに再会する喜びを愛犬バタコは身体全体で表現してくれました。私がその日に帰国することについては妻から事前に知らされていたはずですが、どうもうまく伝わっていなかったようです。優しい笑顔で静かに歓迎してくれる妻と娘とは対照的に、玄関先に現れた私に驚愕したバタコはヒャンヒャンと変な鳴き声を上げて辺りをグルグルと走り回っておりました。沸き上がる喜びを体内に納めておくことができず、もうどうしていいのかわかんないから、とりあえずそこら中を駆け回って発散させるしかない、という感じ。そんな純粋な反応を見せられ、飼い主の目頭も熱くなります。普段から感激屋なので。

 一説には、イヌとヒトの共生関係は15千年以上前から継続しているそうです。

ある研究によると、イヌがいる部屋で就寝するとヒトの眠りが深くなるそうです(この場合、添い寝をするのではなく、単に同じ部屋で眠る、ということが安眠の条件になるらしい)。また、イヌに触るだけでヒトは安心して血圧が低くなるそうで、アメリカのある裁判所では、重大事件の証人に寄り添うコンパニオンドッグを用意しているそうです。イヌをなでていると証人の緊張が緩和され、無理なく証言できて裁判の進行がスムースになるのだとか。

一方、イヌもヒト(飼い主)といることが心地良いようです。イヌにとって「報酬」は非常に大きな意味を持ちますが、イヌがその飼い主の匂いを嗅いだ時には、まさに「ご褒美」をもらった時に脳内で最も活性化される尾状核という部分が強く反応するのだそうです。匂いを感じられる距離(=一緒に)いられるだけで幸せ、なんて、まるで恋愛関係です。
また、何か重大な危険を察知したとき、他のペット(例として猫や馬など)は闇雲に逃げてその危険のもとから遠ざかるのに対し、イヌは助けを求めて飼い主に駆け寄るという、まるで幼い子供のような反応を見せます。

こう考えると、ヒトもイヌも一緒にいる方が双方にとってより自然な状態なのではないか、と思えてきます。15千年間という長き時を一緒に過ごすことで凶暴なオオカミが従順なイヌへと変化し、ヒトは忠実なパートナーを身近に置くことで安心して穏やかに過ごせるようになった、と。あたかも、もとは寄生するものだったミトコンドリアが細胞内に欠かせない存在になったのと同じように、イヌとヒトは強い絆で結ばれているようです

 帰国したばかりですが、すでに4回目のモザンビーク派遣予定日が近づいております。

前回は出発の数日前に荷作りを始めたのですが、スーツケースに着替えなどを詰める姿を見たバタコは敏感に私の長期不在を悟り、たちまち不安を覚えてその夜から夜尿症になってしまいました。日中の振る舞いは普段と変わらず、しかし睡眠中に不安が抑えられなくてオネショしてしまうバタコ。飼い主としてはとてもいじらしく、かわいい。
しかし不憫でもあり、今回はバタコの目につかないところでスーツケースを広げ、コソコソとパッキングをしております。

 

 

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1 コメント

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はじめまして (前田)
2018-03-07 14:37:01
「こんなところに日本人」という番組のリサーチを担当しております前田と申します。
またモザンビークに赴任されるとのこと、お話を伺えないかと思いましてコメントさせて頂きました。
出来ましたら、guild.nihonjin@gmail.com までご連絡頂けないでしょうか。
勝手なお願いで恐縮ではございますが、よろしくお願いいたします。
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