ラオス北部の町ルアンナムターは中国との国境に近く、ラオス国内でも独特の雰囲気がある町です。街は中国の影響が色濃く、山に囲まれた盆地では稲作が静かに営まれています。
今までに通算25回くらい訪れておりますが、いつも同じゲストハウスに宿泊することにしています。その理由の一つが近所にある中華料理屋。この店の揚げた豚のモツ(小腸)がスンゴクうまいんです。モツを適当な長さに切り、唐辛子や刻んだショウガと一緒にカリカリに揚げたもの。ただそれだけのごくシンプルな料理なんですが、ルアンナムター出張中、一度はこれを食べないと気が済まない。
カリンと揚がったモツはかなり歯応えがあります。奥歯に力を込めて丁寧に噛み潰す。
ショットグラスに注いだ中国パイチュウ(白酒)をクイ、とやる。きついアルコールと香ばしいモツと薬味の唐辛子が口中で混ざり合い、なんだか原始的な味になります。強い刺激が、たぶん上あごのあたりから浸透してゆくのでしょう、額に汗が浮いてきます。
咀嚼運動に専念する必要があるために、あまりオシャベリできず、自然と静かな食事となります。
①モツを口中に入れ、②数回噛んだ後にパイチュウを投入し、③更に噛み、④旨味を充分に楽しんだ後に嚥下する。①から④を淡々とくり返す、なんだか真面目な食事です。
チュウイーなモツを噛みしめると、空洞であるはずのモツからなんかジクジクと出てくるんです。芯のあるお粥のような、砕米のような、何か。なんだろう、これ?
これ、たぶん、豚が生前食った餌です。消化途中の小腸の中身。更に言えばウンコの一歩手前。
でも別に変な味はしないし、結局は私の腹の中ですぐウンコになっちゃうんだし、あまり気にせずソシャクソシャク。
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