Weekend Strummer

ウィークエンド・ストラマー。
世間知らずのオジサンが脈絡無く語る、ギター・アフリカ・自閉症。

ルアンナムターの名物、その2。

2009-08-10 00:21:23 | ラオス

前回、揚げモツをルアンナムター名物として紹介しましたが、こちらを最初に書くべきでした。カオソイ。
カオソイは、米粉で作ったうどんに肉味噌をのせたもので、ルアンナムターが発祥の地と言われています。スープはあっさりしておりますが、そのぶん肉味噌がこってり・ピリ辛。
一年中いつでも食べられますが、冬の朝に食べるカオソイが格別です。
乾季のルアンナムター、特に1月と2月はかなり気温が低くなります。この寒さが肉味噌の発酵スピードを抑えるのでしょう、冬のカオソイには時間をかけて熟成した旨味があります。
冬の朝、ポケットに手を入れ、白い息を吐きながらカオソイ屋まで歩きます。普段寒さを経験しない熱帯暮らしの身には白い吐息が珍しく、なんだか新鮮。
発祥の地でありますから、カオソイ屋はいたるところにあり、どこでもそこそこの味が楽しめますが、やはり味の優劣はある。私が町一番と見込んでいるお店は表通り、電話局の向かいにあります。
通りに面したかまどには薪が無造作に突っ込んであり、火が赤々と熾(お)きています。寸胴鍋からは湯気がやさしげに湧き、その前に立って店を切り盛りするおかみさんの笑顔も同様にやさしげです。
カオソイはファースト・フード。きしめんのように平たい麺をザザッと湯に通し、熱いスープをかけ、肉味噌をのせて刻みネギを散らせば出来上がりですから、着席して待つ間もなく、すぐに出てきます。
これにお好みでレタスやミントの葉をちぎって入れ、ライムを搾り、酢漬けのニンニクを二片ばかり投入し、よく混ぜます。肉味噌がどんぶり全体になじみ、鼻から湯気を吸い込むと一気に食欲が増すような気がします。
まずはレンゲでスープをヒトクチ。味噌の味が懐かしい。
辛味の強い青唐辛子を直接かじり、その辛味が口中全体に広がる前に麺をすする。こうすると口の中で辛味と旨みがブレンドされて、おいしさが引き立つんです。歯で唐辛子をかじり取るので辛さにも幅が生じ、時にものすごく辛くなってしまうこともありますが、そういう失敗も楽しいものです。
本日最初の食事は一杯のカオソイ。
あまり時間もかけず、すぐに食べ終わってしまう、お手軽な食事です。額に浮いた汗を拭き、ルアンナムターでの一日が始まります。

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