ラプラスの魔女(東野圭吾)/65点

二つの温泉地で起きた不自然な自然災害の謎にせまる！




うーん。
決してつまらなくはないんだけど、苦手な東野圭吾のジャンルなんですよこれ。
あっち系ですよ。あっち系。

なので、トリックに切れ味やら
どんでん返しを求めたりするのはナンセンス。

にしても分厚いよなあ。
同じ話を何人にもしすぎだろ
一回関係者集まれよ笑

サスペンスとしては、トリックをひたすら引っ張って、ちょろっと動機で引っ張る、んだけど、
トリックなんとなくわかっちゃうもんで、分厚い本を読むのがやや億劫。

肝心の動機もやはりなんとなくわかっちゃうし、それを全部台詞で説明するもんだから、良くないよね....。

そしていいことげな事でしめる、という安いオチにがっくし。


ただし、やっぱり超一流作家なので話運びや伏線のはりかたがうまくていちいち困る。
ひっかけ伏線もたくさんあるので、宝探し感もあり！

禁断の魔術(東野圭吾)/35点

議員担当記者が死んだ！
その弟は湯川教授の弟子！
弟を追う記者が死んだ！
弟が消えた！



うーん
毎度毎度期待大なので、こいつはちょっと拍子抜けですわ。。

コナンレベルはたまたテレビ１時間レベルです。
帯封にガリレオシリーズ過去の最高傑作とか書いてあるから買ってきたものの....。嘘つきふざけんな！！！
最低ランクじゃないかよ！
くっそやろう！
謝れよ！


最後まで読んで納得、短編の引き延ばしでしたか。。
なるほどね。
くそ出版社が。

話転がしも無理矢理だしよー
適当に都合よく話考えた抱けって感じです。

ネタも同期もどんでん返しも浅はかでいいとこなし！

大延長(堂場瞬一)/80点

甲子園決勝。私立最強四番打者、公立ながら大会No.1投手、怪我の公立主将、元チームメイトが集まった決勝戦は延長戦の末、二日目に突入する....！



やりすぎ展開ありすぎるけど、おもしれーーー

元バッテリーの両高校監督、そんで解説者は監督達の元監督と、どんだけ都合よく配置すんのよと喉元までくるのを抑えたら、もう流れに乗るだけ！

投手の怪我をサスペンスフルにひっぱり、その道中に末期癌やら、未成年タバコ問題やら、移籍問題やら、怪我人試合出すの問題やら、高校野球のありかた問題やら、
上手に詰め込み放題幕の内！

幕の内弁当はまずいおかずあるから違うかなあ（笑）


試合まで描写が若干長いのは緩急なんでしょうよ！
チェンジオブペース！

人間の成長描写もさらりと書いてくれるのも素晴らしい。

こんな試合だったら見に行きたいよなあ

ヒート(堂場瞬一)/80点

マラソンの世界記録を日本で出す！
そのために動き出す公務員、コーチ、ペースメーカー、そんで大エース....！



学連選抜のお話、前作　チーム
の続編です。


元ランナー公務員のコース作りは地元民なら上がるのかわからんが、ディテールへの熱量がすさまじい！
というかアイデアパクられるんじゃねーの？
風よけやら、白バイへの工夫やら、コースやら....。

くだらない地元交渉とかはなくて、あっという間に準備が終わるからノーストレスで読めますぜ。。


話としてはほぼ四割
マラソンランナーとしては屈辱的なペースメーカーもお誘いも、肝心のランナーのお誘いもほどよくひっぱり、出るの？出ないの？お前は？出るの？出ないの？
どうやってひっぱり出す？
の繰り返しなんだけど、カットバック多用でなぜか飽きない不思議。


そして、三塁を蹴ってからのレース描写は先が読めないすさまじいレース展開はもちろん、前半ではっていたコース伏線の数々が楽しくて仕方がない！ホームアローン的なあそこにこれ仕掛けてあったなこれ知的好奇心とランナー熱量が絶妙に絡んで、目がはなせません！


ラストは問題あるけど、気にすんな！