パブリック 図書館の奇跡 2020 119
65点
ホームレスの宿泊場所として図書館を
解放した図書館職員...
星の旅人たちの
エミリオエステベスが
監督脚本主演を努めます
外がとにかく寒いから
日中は図書館で過ごし
夜は公営のシェルターと言われる
宿泊所で暮らしている
ホームレスが
てか
なんでこんなに寒いのに、外に出されなきゃ
いかんのよ、図書館空いてるんだから
図書館にいさせてくれよ
と
生命の危機
を訴え、図書館に閉じこもる
その考えに次第に職員も感化され...
って突飛な設定なんだけど
考えてみれば、極々自然というか
この世界の不平等感を凝縮させたような
設定にとても引き込まれました
豊かな食事、飽食や食品ロスが問題となる
一方で
未だに無くならない飢餓、飢え
1ヶ月の家賃200万円のタワマンに住む人が
いる一方で
住む家がないホームレスがいる
過労死するほど仕事があって
自殺するほど仕事がない
そうした
矛盾というか、
不均衡
不平等
が蔓延する社会で
この資本主義が目を瞑ってきた存在
資本主義の弱者である
ホームレスが生きるために
図書館を占拠するってのは
やはり
腑に落ちる部分が大きいなと思いましたし
やはり
彼らの占拠を排除しようする人達
報道するメディアらの
所詮他人事、汚いものは見たくない
汚いものに理解をしめさない
無関心さってのが
痛々しく見えました
ちょっとオチが弱かったり、
改善策がされてなかったりと
不満点もありますが
人間て、
というか
今の政治って何でこんなに残酷なんだろうと
頭が痛くなる
じんわりと刺さる社会派コメディ映画でした〜