やっつけ映画批評!

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お伝えするやっつけ映画批評!

羊と鋼の森 65点 2018

2018-12-21 12:45:26 | 映画






ピアノの調律師になりたい山崎賢人





オレンジという土屋太鳳主演の最低映画を
作り出した橋本光二郎監督

君の膵臓を食べたい
とかいうこれまた最低原作を
世に出した、本屋大賞受賞の宮下なつの
同名作品が原作ということでしたが


調律師という
フェルミ推定でお馴染みの
特殊職業の日常を丁寧に
描き、積み重ねていくのは
とても好感を抱きました



整調、整音、調律の
調律の基本を手際よく説明し
(個人的には専門学校の描写とかもっともっと掘り下げて欲しかったですが)


88の鍵盤に対する真摯な姿勢
まなざしは、
身をつまされるものがありました


ただ、
山崎賢人の成長描写がぼんやりしてたり

あまりにも
調律師調律師しすぎて
プライベート、何してんだかわからないので
主人公としての魅力に
欠けていたように感じます


昔から人より耳が良くて
調律師始めたら
もっと繊細な聞き分けが出来るようになった
とかやってくれれば
スポ根的にも良かったですし


せっかく何人か調律師がいるので
それぞれのエピソードも山崎賢人周りの
エピソードを削ってでも
もう少しみたかったです



それでも
ピアノ内部の細かい部品や
ピアノを弾く指のアップなど

温かみのあるカメラワークと
三浦友和演じる師匠の実在感は

優しい気持ちにさせてくれました


山崎賢人映画として敬遠するには惜しい
調律師映画でした〜