パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

中也の悲しみ (自作詩)

2021-02-27 18:43:32 | パソコン相撲
泣くな お前
その悲しみは蒼き冒瀆
永遠流転の放浪者の償い
或いは 老いたる夢

生まれる宿命を持ち
凶なる必然を携え
詩の為に生き
急ぐ命であった

立原は友となろう
二人の悲しみは観念ゆえ
それは 未熟な老い

お前は 愛された
神の寵児として そして
慈愛された 悲しみ
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忘れな草 (自作詩)

2021-02-27 18:33:35 | パソコン相撲
いろんな日々越えて
遣る瀬無い追憶 踏みしめて
どうにかこうにか来たけれど
幾山河 まだまだ続く

過去とは何か
自分は歩いて来たのだろうか
自棄に転んだ覚えばかり
躓く癖は直らない

想ったよか幸せではなく
想ったより不幸でもなく
今は 過ぎゆく

時の流れをスローにしてみれば
小さく光った何かがあったはず
そこには 忘れな草が きっと
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ノルマンディーの落日 (自作詩)

2021-02-27 12:04:51 | パソコン相撲
その光は斜陽から生まれたものだった
暮れなずむ夕べの一空間
まるでどこかに落ちるかのように
秋日は沈むのであった

差された対象は茜に燃え
陰影のコントランスを作り
今日の日の最高を向かえ
きらびやかに輝くのであった

その日の終わりを祈ろうと
晩鐘の響くなか
十字は切られる

薄明りはまどろみ
それは残燈のように
糸を引き 消えるのであった
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哀れ魂よ (自作詩)

2021-02-27 11:53:14 | パソコン相撲
空間の束縛を解き
時間の観念を捨てるとき
きっと何かは始まるだろう
きっと何かは語られるだろう

避えぬものを 避けようとすれば
潜るは火の門
呪いの矢に胸向け
口惜しき叫び 絶句と化す

何れの門出は どこにあるや
新たな扉とは何や
不可の文字 胸中去らぬ

浮遊し魂よ
逢着すべし媒体はなし
何を 何を 夢見んとするや
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雲よ (自作詩)

2021-02-27 11:43:25 | パソコン相撲
流れゆく雲を見詰め
囚われない自由を羨み
お前を愛した詩人を想うとき
憂慮の彼は 見詰め返す

あれから月日は経てど
変わるものは何もなし
空の青さは変わらない
空の広さも変わらない

流れゆくままに今を忘れ
明日を見ずに済むならば
愛せなくもないだろう

形象の気儘に慣れたなら
仮象の哀れみを知ったなら
きっと 愛せもしようものを
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リルケ夜話 (自作詩)

2021-02-27 11:31:41 | パソコン相撲
いく夜 越えど
忘却しえぬものがある
迷路のような
幻想のような 夜がある

北風の吹くなか
あるかなきかの灯火を求め
追われるままに流離う人
リルケよ お前は・・・・

眠れぬ夜のしじま
一抹の幻惑を残すため
お前は 夜に来る

淋しき魂から魂へ
壊れかけた現実を見詰めるさせ
お前は 去ってゆく
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燈篭流し (自作詩)

2021-02-27 11:21:30 | パソコン相撲
薄紅のヴェールの向こうに
飽和しちまった彼方に
忘れえん人は待てど
叫び合う声 糸引かぬ

呟きは微かを出ず
そこある声は 魔性の声
それのみが響き
懈怠のうちに足さらう

まわる輪廻の めぐり逢い
燈篭流しは想い乗せ
ゆらるらと 旅へゆく

赤い橋越え淵越えて
先祖の御霊 青く燃え
ゆらゆらゆらゆら 流れゆく
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露西亜人形 (自作詩)

2021-02-26 23:04:06 | パソコン相撲
波の音 憂慮に響き
異国の風 冬伝え
寄せ来る潮騒 悲しげに
もぬけの風景 鋲で刺す

ここは最果て 地の坩堝
流離い人 彷徨せしど
行って帰らぬ人多し
あるいは波のせいだやら

そぼ降る雨のなか
流れ着いた露西亜人形
どこかネリーを思い出す

遥か彼方からここまで
冷たい海越えたわ露西亜人形
取れたリボンは 波のまにまに 
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忘れな河 (自作詩)

2021-02-26 22:46:23 | パソコン相撲
たがいの鼓動が一つとなり
なめらかになるに任せ
忘却の淵に遊べば
明日を見ずに済むだろうか

相変わらずの微笑は涙を含み
お前の癖は直らない
あるいはそれでいいと知りつつ
目を見ると 俺がいた

小さな星が流れて行くとき
小さい声は言った
あの先には何があるのか って

思い出河を越えようと
刹那を愛そうと
忘れな河は 越えれない
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森と鶯 (自作詩)

2021-02-26 22:29:03 | パソコン相撲
チカチカと明滅するように
木々は木漏れ日 通します
サヤサヤとそよごうとして
緑は黙然いたします

静かな空間のなか
鳴いているのは 鶯です
スイスイと飛翔し
鳴いているのは そればかり

葉桜はゆれ とまるは鶯です
自由に生き 
そればかり そればかり

サヤサヤそよぐなか
ユラユラ霞むなか
鳴いてるのは そればかり
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モーゼ (自作詩)

2021-02-26 22:16:27 | パソコン相撲
時代の生んだ選民は
時を越えて生き続けます
それは 何か必然のような
因果めいた宿命でした

神話の時代は終わったとしても
それなる母体は生きてます
蝋燭のような
あるいは狐火のような それは

今まさに すべては始まり
空間をも越え
胎動しつつあります

聖なる者 教化を叫ぼうと
モーゼは立ちました
あまたの群衆 光を見ました
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