パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

太宰没から (自作詩)

2021-02-27 21:09:56 | パソコン相撲
早や逝って 四十年
もう こんなかと思いつつ
まだ これだかとも思えし 
今あるは合掌

新生とは 何か
謎たる所以は何や
これからなのに
消えいったは罪ぞ

めくるめく世の中変わり
変わらぬ者は頑固と言う
どうにかこうにか過ぎてます

回り燈篭は蔵の中
そこは宿命人の世界です
おやおや 貴方がいるではないですか
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頑是無き唄 (自作詩)

2021-02-27 20:37:14 | パソコン相撲
空には渡り鳥 北へ向かい
淡い郷愁 有りや無しや
一路 最果てシベリアへ
漆喰の空 進む

なかに一羽の遅れし鳥
羽ばたけど 思うにならず
行きつ戻りつしてるうち
虚空の点となる

彼の地は遠し
海越えし幾千里
健気なものよ 期するをあれ

小さきものよ
流離いの唄を歌え
頑是無き唄を歌え
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イマージュを追って (自作詩)

2021-02-27 20:21:07 | パソコン相撲
あなたは二度と帰らない
だから私、旅に出ます
いつかの温もりを忘れる為に
拙い夢を忘れる為に

嘆くことにも疲れ
救えない気持ちは非情です
どう仕様も無さを抱え
風吹くまま、どこかへです

知らない街を幾つ越えても
幻影は追って来ます
忘れた頃にやって来ます

知らない街の人間模様
あなたに似た人がいました
知ってても、声掛けました
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涙はミューズ (自作詩)

2021-02-27 20:07:59 | パソコン相撲
小宇宙では、ポエムが流行ってます
だけど、ここでは流行らないのです
涙の少ない人ばかりです
涙の嫌いな人ばかりです

アンドロメダの星人は
こちらを見ては笑っています
いわくのある笑いです
知るゆえもない笑いです

どれだけ時が過ぎれば
どれだけ夢を重ねれば
明日が見えると、いうのでしょうか

涙は大切です
健気にも浄化させてくれます
それなくば、数多の空漠です
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赤い靴 (自作詩)

2021-02-27 19:12:05 | パソコン相撲
雨は降りゆく
止まぬ泣き声のようぬ 降りゆく
緑は新生し
青葉は萌え出でる

雨が降るなかを
幼子が通る
嬉しそうに 嬉しそうに
その子は笑いつつ

そこには赤い靴
新しい靴
小さな小さな 赤い靴

笑った えくぼ顔
どこ吹く風の音
小さな小さな 赤い靴
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チェホフ (自作詩)

2021-02-27 18:45:54 | パソコン相撲
甘い感傷を携え
懈怠の雲に覆われたように
涙に濡れた追憶のように
泣きたくなる チェホフの世界

母なる大地は黙し
時代の流れに棹ささぬ
憂える悲愴の人は
うらぶれた余計者

神の光明は 有りや無しや
鈍重のヴォルガよ
せめて答えよ

消えゆく灯火がそうであるように
お前の世界がそうであるように
滅びゆくものは 美しい
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中也の悲しみ (自作詩)

2021-02-27 18:43:32 | パソコン相撲
泣くな お前
その悲しみは蒼き冒瀆
永遠流転の放浪者の償い
或いは 老いたる夢

生まれる宿命を持ち
凶なる必然を携え
詩の為に生き
急ぐ命であった

立原は友となろう
二人の悲しみは観念ゆえ
それは 未熟な老い

お前は 愛された
神の寵児として そして
慈愛された 悲しみ
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忘れな草 (自作詩)

2021-02-27 18:33:35 | パソコン相撲
いろんな日々越えて
遣る瀬無い追憶 踏みしめて
どうにかこうにか来たけれど
幾山河 まだまだ続く

過去とは何か
自分は歩いて来たのだろうか
自棄に転んだ覚えばかり
躓く癖は直らない

想ったよか幸せではなく
想ったより不幸でもなく
今は 過ぎゆく

時の流れをスローにしてみれば
小さく光った何かがあったはず
そこには 忘れな草が きっと
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ノルマンディーの落日 (自作詩)

2021-02-27 12:04:51 | パソコン相撲
その光は斜陽から生まれたものだった
暮れなずむ夕べの一空間
まるでどこかに落ちるかのように
秋日は沈むのであった

差された対象は茜に燃え
陰影のコントランスを作り
今日の日の最高を向かえ
きらびやかに輝くのであった

その日の終わりを祈ろうと
晩鐘の響くなか
十字は切られる

薄明りはまどろみ
それは残燈のように
糸を引き 消えるのであった
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哀れ魂よ (自作詩)

2021-02-27 11:53:14 | パソコン相撲
空間の束縛を解き
時間の観念を捨てるとき
きっと何かは始まるだろう
きっと何かは語られるだろう

避えぬものを 避けようとすれば
潜るは火の門
呪いの矢に胸向け
口惜しき叫び 絶句と化す

何れの門出は どこにあるや
新たな扉とは何や
不可の文字 胸中去らぬ

浮遊し魂よ
逢着すべし媒体はなし
何を 何を 夢見んとするや
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雲よ (自作詩)

2021-02-27 11:43:25 | パソコン相撲
流れゆく雲を見詰め
囚われない自由を羨み
お前を愛した詩人を想うとき
憂慮の彼は 見詰め返す

あれから月日は経てど
変わるものは何もなし
空の青さは変わらない
空の広さも変わらない

流れゆくままに今を忘れ
明日を見ずに済むならば
愛せなくもないだろう

形象の気儘に慣れたなら
仮象の哀れみを知ったなら
きっと 愛せもしようものを
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リルケ夜話 (自作詩)

2021-02-27 11:31:41 | パソコン相撲
いく夜 越えど
忘却しえぬものがある
迷路のような
幻想のような 夜がある

北風の吹くなか
あるかなきかの灯火を求め
追われるままに流離う人
リルケよ お前は・・・・

眠れぬ夜のしじま
一抹の幻惑を残すため
お前は 夜に来る

淋しき魂から魂へ
壊れかけた現実を見詰めるさせ
お前は 去ってゆく
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燈篭流し (自作詩)

2021-02-27 11:21:30 | パソコン相撲
薄紅のヴェールの向こうに
飽和しちまった彼方に
忘れえん人は待てど
叫び合う声 糸引かぬ

呟きは微かを出ず
そこある声は 魔性の声
それのみが響き
懈怠のうちに足さらう

まわる輪廻の めぐり逢い
燈篭流しは想い乗せ
ゆらるらと 旅へゆく

赤い橋越え淵越えて
先祖の御霊 青く燃え
ゆらゆらゆらゆら 流れゆく
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