☆ 茂木健一郎ツィート引用;
連続ツイート第1081回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。今日は、昨日のニュースを見て、思ったこと。
kenichiromogi 2013-11-01 06:55:54
(1)山本太郎議員が、園遊会にて、天皇陛下に手紙を手渡したこと、さまざまな議論を呼んでいる。当然、批判も多い。山本太郎という方は、良かれ悪しかれ、このような方なのだろう。それを支持する人もいる。今朝は、少し角度を変えて、このことによって照射されたことを考えてみたい。kenichiromogi 2013-11-01 06:57:23
(2)日本の皇室は、世界最古の「王室」である。何年続いているか、何代目であるかということについては歴史的議論があるにせよ、いずれにせよ世界の中でもっとも伝統のあることは間違いない。そのことは、世界的にも尊敬を集めており、イギリス王室での「序列」も最高位であると聞く。kenichiromogi 2013-11-01 06:59:14
(3)なぜ、日本の皇室は、これほど長く続いてきたのか。本質的なポイントは、皇室が、その時々の政治状況から「距離」を置いてきたことにあると思う。もちろん、個々の事象を見ればいろいろあるが、大枠としては、時代によって変わる課題、論争から離れて、中立を保ってきた。kenichiromogi 2013-11-01 07:00:32
(4)源頼朝が鎌倉幕府を開けば、彼を「征夷大将軍」として追認する。徳川家康に対してもそう。つまり、実質的に権力を握る者に対して、お墨付きを与える立場ではあるが、権力そのものを争う立場には立たない。だからこそ、日本の皇室は尊敬され、代々続いてきた。kenichiromogi 2013-11-01 07:02:15
(5)現行憲法下では、天皇は「象徴」であり、政治には関わらないとされる。この状況は、現行憲法の制定によって生まれた新しい事態ではなく、むしろ、綿々と続く皇室の本質は、そのような「中立性」にこそある。だからこそ、そのような「中立性」を大切にして、今後も続けていくのがいいと私は思う。kenichiromogi 2013-11-01 07:03:59
(6)山本太郎議員の今回の行為は、天皇陛下の以上のような「中立的」存在という歴史的な文脈からすれば、外れている。しかし、考えてみると、過去、歴史の中において、天皇に対してある特定の思いを届けようとした人は、いくらでもいたと思う。その度に、皇室は対処してきたはずである。kenichiromogi 2013-11-01 07:05:20
(7)むしろ、山本太郎議員の存在意義は、歴史的な文脈だとか、慣習だとか、そのようなことを知らないかのごとく振る舞う点にあるのであって、それに対する批判は当然あるだろうけれども、今回の行為は、かえって、皇室の本質とは何かを考えるきっかけを与えているようにも思う。kenichiromogi 2013-11-01 07:06:31
今日は、特例なので、(7)で終わりにします。以上、連続ツイート第1081回「日本の皇室は、なぜ永く続いてきたのか」でした。
kenichiromogi 2013-11-01 07:07:21
(以上引用)
◆ 疑問点
① 《日本の皇室は、世界最古の「王室」である》というのは、いかなる根拠によるのかな?
② 日本の皇室が、《その時々の政治状況から「距離」を置いてきた》とか、《時代によって変わる課題、論争から離れて、中立を保ってきた》というのも、いかなる歴史的事実のことをいっているのか?
③ 《実質的に権力を握る者に対して、お墨付きを与える立場ではあるが、権力そのものを争う立場には立たない》などという“日本史”をいったい茂木健一郎はどこで勉強したのか?(笑)
④ 《象徴である》ということと、《中立である》ということは、(論理的に)同じことだろうか?
⑤ さらに、現行憲法での“象徴規定”と、それまでの“日本史”での天皇の“本質”とは同じものであろうか?(茂木氏は“同じ”と言っているようだ)
⑥ 《皇室は対処してきたはずである》とは? どのように対処してきたのか!(ぼくは知らない)
⑦ 《今回の行為は、かえって、皇室の本質とは何かを考えるきっかけを与えているようにも思う》ということについても、以下の疑問がある;
A:今回の山本太郎議員の行為が、《皇室の本質とは何かを考えるきっかけになる》などと言えるのだろうか? 《きっかけになる》のだろうか?
B:もし《きっかけになる》にしても、それは“きっかけ”であって、“結論を言う(考える前に!)”ことではないはずだ。ところが、ここで、茂木氏は結論を言っちゃっているではないか=つまり天皇は”中立だから(だったから)よい、という歴史的に実証されているとは思えない結論を、である。
影響力ある“有名人”が、ネット上で、たいして考えたこともないことを書き散らすのはまずいのではないでしょうか。