18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

社長知ってるかぁ!

2004-11-23 23:34:12 | 
 IYの甲子園口店がプレオープン。IYの会長、社長が現地訪問、その後この店に来るという連絡がはいって、みんな大あわてで”視察対応”スクランブルとなる。活気が足らないとまずいからと、昼過ぎに引ける予定のパートさんたちに残業させたり、ディスプレイを変えたりと、、、。社長や会長は、現場でそんな対応、つまりその場しのぎの対応がなされているとは思っていないだろうし、順風で業界内で一つ一つ登ってきたときのチームワークを信じたがっているだろうから、現実を見せられていないことにもどうしても鈍感にならざるを得なくなっている。

 よくよく考えてみれば、「社長や会長が視察に来るからきちんとしているところを見せなきゃ」なんていうのは、小学生や中学生ぐらいが、「先生がくるからちゃんとしなきゃ」という発想と殆ど変わらない大変幼稚きわまりない発想である。大人ならば、プロならば、社会人として、指導を受けるべき所は受け、改善すべきところは改善する、自分たちは、完全ではなく、未完の状態であることをはっきりと明らかにすることの方が、求められるものである。

 現場の実態をそのまま人に見せられるモノではない、という認識があるから、現場マネージャたちはあわてて取り繕うかのように、視察対応をしているのである。せっかくの視察の時に実態を見せずに、取り繕い、一方で業績が未達であると、いったいどうやってその「不振」を説明するのだろうか?監督者は「視察対応」された”虚偽の実態”を見せられているから、つじつまを合わせる為の理由をでっちあげなければならなくなるのだ。いい大人が、嘘の上塗りに四苦八苦して、エネルギーを費やしているのだ。そういう人たちに言いたい、「あなたの仕事は何ですか?」と。

 大企業に就職すると、競争が激しいと言われるが、問題はその競争の中身だ。お互いに切磋琢磨する競争ならば大歓迎だがどうもIYを見ているとそのようには見えない。”取り繕い”競争だったりしないのだろうか?人よりも”劣る”ことを見せられない”優秀君”が大企業にはどうしても多くなる。いわゆる”本音君”や”野武士”君は少なくなるし、例え入社しても排除される。本当に物事の本質をしっかりと押さえて、それに基づいて戦える社員はいったい何人いるのだろうか?

 まあIYのような大企業だから、”取り繕い”君の存在など「さらっとお見通しだ!」と言っているかも知れない。でも、万一、そんな実態を身にしみて感じていないとしたならば、社長はもっと隠密で、普段着で売り場を見てみるべきだし、またパートだけを集めて現場の実態を聴くべきである。社員は必ずしも本当のことを言うとは限らないのだ。特に自分をある程度”優秀”に見せなければならない”秀才君”には特に気を付けなければならない。





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退職届

2004-11-23 02:33:20 | 
 ある社員の退職の話は以前にも書いたが、今回は別の男子社員である。彼の場合は、完全に”熱にうかされている”状態で、まともに会話ができないケースである。

 仕事を通じて自分が普段から疑問におもっていたことがあり、それを何とか解決したいと考えていた「彼」なのだが、あることがきっかけで、そういうことが「出来そうな」会社を見つけてしまったというのだ。

 「彼」との会話を約3時間続けた。まあ人間だれしも3時間も嘘や作り話で逃げられるモノではない。3時間も話していると「彼」の「辞めたい理由」にもほころびが出てきた。 最初は、「SEという仕事を極めたい。」といっていたが、そのうち、「もしかしたら業務を極めたいのかも知れない」と言い出す始末。自分の中で、本当に何がしたいのかがまったく決め切れていない、真剣に考えていない、本人は、熱に浮かされているので全く気づいていないが、「感覚」だけで、理由を後から付けているのがありありだった。「その考え方は、どこかおかしいよ」と辞めようとしている社員に対して、思いとどめさせる意味ではなく、親切にも教えて上げたが、かれの気持ちはもう完全に、今の仕事には無いようで、耳に入っていない。もうこうなってしまうと、何を言ってもダメ。業界に20年近くいる経験から、若いSEが良く陥る選択の間違いを指摘してもまったくダメである。残念だが、冷静さを失った人を落ち着かせるほどこちらものんびり時間を使えない。結局は退職届を受入れたが、やはり心配である。

 この例のように、人はあるとき、分っているのに人の警告を聞かないときがある。”聞こえてはいる”が、”聴いて”いないのである。”人の話を聴かない”というのはゼロには出来ないだろうが、しばらく時間を置いて、”話を聴ける”ようにしてゆっくりと考えてもいいのではないかと思う。特に周囲からは、”おかしいよそれは”と指摘されればなおさらではないだろうか?

 人の話を聴く、ありがたくも自分のために時間を割いてくれているのだから、やはり冷静に聴くべきである。物事の結論なんて急いで出す必要はないのだから。
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