私は声のトレーニングを本職としている。
比較的若者が多い。しかし半数は10年以上も在籍し、23年、16年なんて生徒もいる。
声のトレーニングだけなら2,3年でいいだろう。それが10年も超えるのは何故か。押しなべて在籍年月日が長い生徒は「勝ち組」になっている。例えば文化庁から国費留学で海外で勉強している女優。この人は私がいなければ今日の栄光は絶対にない。つまり声に難があり、私以外のトレーナーでは彼女を女優として存在出来なかったと断定できる。因みに彼女は在籍16年目だ。今や演技賞受賞の対照になるレベルだ。
ヘビメタの日本一も常に声のトラブルを抱えていた。大体男性歌手で大声を張り上げる歌手は全て音声障害だ。彼も例外ではない。しかし今でライブで聴衆が大興奮する状態だ。もちろん彼の声にである。
さて私は演技教室もささやかに開設している。きっかけは若者たちが「演技の勉強をしたいのですがいい先生がいませんか」と時々問われる。私は即座に「いない」と答える。酷い返事だと思われるでしょうが、それが演技の現実なのだ。
せっかく私を選び、慕ってきた生徒が演技の先生で潰される。それは声だけではなく、演技の才能も壊和されているからだ。
そこで76才の重い腰を上げて演技教室を立ち上げる。結果は想像以上に好調だ。今まで一度もテレビなどのCMに採用されたことがない女性が、立て続けに採用された。一人や二人ではない。最近ではトヨタ自動車のCMで出演者2人、ナレーションは全て私の生徒が受け持つに採用されて現在放映されている。
ナレーション え、演技でナレーションがうまくなる。実は演技と平行して朗読もやっている。朗読は地の読みがたくさんあり、かなり重要なのだ。これがCMのナレーションに大いに役に立っている。単に地の読みだけでなく、登場人物の性格分け、個性と言うかも重要視させていてからだ。7人登場すれば7色の声分け、しゃべり分けをさせている。だから聞いていて面白い。
こんなわけで私の演技教室は若者を世に出す。勝ち組へ向かわせる効果をあげている。
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