とんでもなく不可解で魅力的謎から幕が開くこのアンソロジー。
若竹七海氏の体験からの出題だということですが・・・
若竹氏は大学生時代、書店でレジのバイトを始めた。
そして土曜日の夕方、1人の中年男がまっすぐレジに近づいてくる。
彼は50円玉20枚を持ってきて、千円札に両替して欲しいと言う。
イライラした様子で、ひどく急いでいるように見えた。
若竹氏は店の教育どおり両替に応じるが、その後ほぼ毎週同じことが続いたのである。
不審に思った若竹氏は、その男のことを周囲に聞いてみたが、何も分からない。
ほどなく、体調を崩した若竹氏は本屋のバイトをやめるのだが、
① 何故、その男は毎週本屋で50円玉を千円札に両替するのか。
② 何故、その男のもとに毎週50円玉が20枚もたまるのか。
という謎だけが残り、それが彼女を十年もの間悩ませた・・・という次第。
法月氏を筆頭に、本職の推理作家及び一般応募の人たちがこの謎に挑戦!
1つ1つには言及しませんが、かなり面白い作品ばかりでした。
謎への解答に重点を置いたもの、謎を作品世界に取り込んで物語をつづったもの、
各人の作風は十人十色でしたが、それも面白い謎があったからこそですよね。
やっぱり一番気合を入れて読んだのは有栖川作品の江神ものでした(^^)
江神部長に会うのは正月に読んだ『双頭の悪魔』以来なので、楽しみでした。
読み終えて「ああ、このメンバーは最強だ」とファン以外にはわけのわからない感慨。
ああ~、やっぱり好きだ、有栖川ワールド♪
さて、上記の①、②の謎にそれぞれが作品中で挑んでいたわけだけど、
「なるほど~」と思いながらも「無理があるかな」なんて思ったりもしたわけで。
私も、色々考えながら読んでいたのですが、なんせ舞台が昔過ぎて(^^;
計算すると1970年代後半なので、物価とか生活ぶりとか、わからないし。
でも強引に仮説を述べるとすると・・・
その男は、何かの品物を車で配達する人だったんですね。
どこかからどこかまで、1日2往復。新聞かな~なんて思ったりもしたんですけど。
印刷所から集配センターに届ける感じ。朝刊と、夕刊とか。日曜版は別の人で。
で、途中どっかの高速を通るんですよ、通行料金が950円。
昔はきっと現金徴収しかなかったんじゃないかな? いや、カードとかあったらすみません。
料金所で待たされると、急ぐ身なので嫌なのですよね、その人は。
だからいつも千円札を用意しておいて、50円のおつりだけもらうことにしていた。
もらったおつりは車のどっかに置いておくんですよ、面倒だから。
その調子で週末まで働くと、50円玉は20枚以上たまりますよね。
で、土曜日の配達の帰りに、まとめて両替をしてもらおうとしたわけです。
銀行は閉まってるし、帰り道でぱっと入ってすぐ両替してくれる店が若竹氏の書店だったと。
いらいらして急いでいたのは、路上駐車してたから、ということになります。
下手の考え休むに似たり・・・ということわざを思い出してしまいました(^^;
実際にその男の人が「あっ、自分だ!」と思って、名乗り出てくれると面白いですよね♪
若竹七海氏の体験からの出題だということですが・・・
若竹氏は大学生時代、書店でレジのバイトを始めた。
そして土曜日の夕方、1人の中年男がまっすぐレジに近づいてくる。
彼は50円玉20枚を持ってきて、千円札に両替して欲しいと言う。
イライラした様子で、ひどく急いでいるように見えた。
若竹氏は店の教育どおり両替に応じるが、その後ほぼ毎週同じことが続いたのである。
不審に思った若竹氏は、その男のことを周囲に聞いてみたが、何も分からない。
ほどなく、体調を崩した若竹氏は本屋のバイトをやめるのだが、
① 何故、その男は毎週本屋で50円玉を千円札に両替するのか。
② 何故、その男のもとに毎週50円玉が20枚もたまるのか。
という謎だけが残り、それが彼女を十年もの間悩ませた・・・という次第。
法月氏を筆頭に、本職の推理作家及び一般応募の人たちがこの謎に挑戦!
1つ1つには言及しませんが、かなり面白い作品ばかりでした。
謎への解答に重点を置いたもの、謎を作品世界に取り込んで物語をつづったもの、
各人の作風は十人十色でしたが、それも面白い謎があったからこそですよね。
やっぱり一番気合を入れて読んだのは有栖川作品の江神ものでした(^^)
江神部長に会うのは正月に読んだ『双頭の悪魔』以来なので、楽しみでした。
読み終えて「ああ、このメンバーは最強だ」とファン以外にはわけのわからない感慨。
ああ~、やっぱり好きだ、有栖川ワールド♪
さて、上記の①、②の謎にそれぞれが作品中で挑んでいたわけだけど、
「なるほど~」と思いながらも「無理があるかな」なんて思ったりもしたわけで。
私も、色々考えながら読んでいたのですが、なんせ舞台が昔過ぎて(^^;
計算すると1970年代後半なので、物価とか生活ぶりとか、わからないし。
でも強引に仮説を述べるとすると・・・
その男は、何かの品物を車で配達する人だったんですね。
どこかからどこかまで、1日2往復。新聞かな~なんて思ったりもしたんですけど。
印刷所から集配センターに届ける感じ。朝刊と、夕刊とか。日曜版は別の人で。
で、途中どっかの高速を通るんですよ、通行料金が950円。
昔はきっと現金徴収しかなかったんじゃないかな? いや、カードとかあったらすみません。
料金所で待たされると、急ぐ身なので嫌なのですよね、その人は。
だからいつも千円札を用意しておいて、50円のおつりだけもらうことにしていた。
もらったおつりは車のどっかに置いておくんですよ、面倒だから。
その調子で週末まで働くと、50円玉は20枚以上たまりますよね。
で、土曜日の配達の帰りに、まとめて両替をしてもらおうとしたわけです。
銀行は閉まってるし、帰り道でぱっと入ってすぐ両替してくれる店が若竹氏の書店だったと。
いらいらして急いでいたのは、路上駐車してたから、ということになります。
下手の考え休むに似たり・・・ということわざを思い出してしまいました(^^;
実際にその男の人が「あっ、自分だ!」と思って、名乗り出てくれると面白いですよね♪