晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

「地球は全人類の物」と言う<友愛論>と、主権国家における<参政権の理論>とを混同してはならない

2009-11-10 01:53:08 | 政治と社会
>民主党の山岡賢次国会対策委員長に10日から警護官(SP)が随行することになった。

>与党時代の自民党国対委員長にはSPはついておらず、異例の待遇だ。

>山岡氏が先週、永住外国人に地方選挙権を付与する法案を今国会に提出する考えを表明したところ、事務所に抗議の電話が殺到。警視庁が「警護が必要」と判断したという。山岡氏は「発言に対する反発が大きかった」と周囲に語っている。
【毎日新聞電子版】


私は、運転中以外は<気が長い>方だと思っております。

特に、大切な事に関しては、10年でも20年でも待てるし、忘れない。

目下の民主党政府の<モタツキぶり>も、まだ始まったばかりで、どうこう言う気は少しもない。
鳩山党首の資金管理問題でも、あんな事は、大局的には<些細>な事にしか思えない。
旧自民党政権では、これくらいの事は(恐らく)日常茶飯事であったろう、と思えるからだ。
しかも、国の舵取りに、何の影響も無い事だと、思っている。

閣僚の意見の食い違いにせよ、小沢幹事長の柔軟性の無さによる独裁的(に見える)やりかたにせよ、前川国交大臣の<手続き>のまずさにせよ、その他諸々、進展しない(どころか後退すら感じられる)官僚支配からの脱却にせよ、自民党政権下に於ける60年間で積み重なって<サビついて>しまっている、ありとあらゆる国内の荒廃状況を<大掃除>する目標を達成する為には、何程の事でもなく、タップリ4年間を使って、やり遂げて欲しい、と切望している。


だがしかし!!

永住(か否かは問わず)外国人に参政権を与える行為は、断固、絶対、考え直すべきである、と断言せざるを得ない。

先ず、<何故>外国人に<選挙権>を与えたいのか。

公明党ならば、良くわかる。

<創価学会員>のかなりの部分が、在日の人達である以上、理解出来ます。

自民党の一部も、相当<利害関係>が絡み合っている(らしい)事が想像に難くない。


しかし、何故<民主党>なんだ。

外国に居住する私には、正確に検証する材料となるべき<情報>が限られているので、ここでは<推測>でしか話を展開出来ないのですが。。。

一つには、民主党の一部(特に小沢幹事長周辺)の持つ(らしい)、『在日朝鮮人居留民団』からの(何か不思議な)利益であろうか。

小沢氏は、地方議会に於いてもすべて<安定過半数>がどうしても欲しいのだ、とお見受け出来る。
献金も、きっと<半端>で無い金額が見込めるのであろう。

二つ目には、鳩山代表の持っている(理想論的)友愛精神の<はき違え>か。

「この地球は、特定の国の物ではなく、人類全体のものです。。。」
よかろう。

『日本と言う国も、日本人だけの物ではありません。多くの国々から来ている方々が、皆で社会を造り上げて。。。」
否!

ここに、<主権国家の理論>と<母なる大地論>との混同がもたらす勘違いが見られるのです。

もちろん、現代の社会では、いかなる国であろうと、その国籍を持つ国民しか住んでいない<国>等あり得ない。
多くの、様々な国から人々が集い、経済活動に携わり、生活を営み、文化を醸し出して、社会を形成していることは何ら<異論の無い>ところである。

しかしそれは、地政学的な面から見た<社会現象>であって、<国家>をその<主権>でとらえた法制学的には当てはまらない理屈である筈だ。

地球上には160幾つかの<国家>が存在する。

それぞれが、<憲法>を定め、そこから<法律>を制定して、その<法的秩序>の基に、各国民は<国民>としての<権利>を享受し、<義務>を負っていて、<主権国家>が形成されているワケだ。


ちなみに、私個人は、故有ってフランスに住んでいる。

正式な<滞在許可証>を取得して(タイヘンだった!)、合法的に所得を得て、法の下に定められた<租税>を支払い、法の下に定められた<社会制度>の恩恵に浴している。

医療保険も、退職後の年金も、日本から考えると<破格>なまでに手厚い失業保険金も、差別無く手にする事が出来る。

それらの事象は、私が<フランスに暮らす社会人>として、認められている事を意味しています。

つまり、私はフランス社会の<構成員>な訳です。

フランスは、『フランス革命』以来、(建前上は)『自由』と『平等』と『博愛』が<国是>であり、国境は<開かれている>事になっています。

現代は、経済的に困難な時代となり、多くの失業者をかかえ、不法移民に神経質になってしまって、建前通りには行かない事も多いとは言え『フランス国家』は開かれた国家なのです。

廃位され、玉座を追われた各国の王達は、最後の安住の地をパリに求め、モーツアルトも、ワーグナーも、ヘミングウエーも、ピカソも、ダリも、パリに暮らし、パリを想い、レーニンも、トロツキーも、ホメイニも、シアヌークも、バニサードルもパリに亡命したのです。

しかし、そんな国土に暮らす<構成員>たる私ですが、<フランス国籍>を取得していない(そのつもりが無い)以上、『フランス人』では無い。 

であるからして、当然<選挙権>は無いのです。

なぜなら、『選挙権』とは<主権国家>を構成する<国民>の基本的権利であるからであり、<社会の構成員>の権利ではないからです。

以前<徴兵制>が敷かれていた10数年前までは、外国人が一たび<フランス国籍>を取得するや、選挙権が与えられ、フランスのパスポートが与えられ、かつ<兵役>も課せられていたものでした。

今では、兵役と言う<国民の義務>は無くなりましたが。<国民の権利>である参政権は、当然与えられます。

言い換えると、永住外国人に<永住>しているからと言う理由で<参政権>を与える事にすれば、<社会>としての日本は存続するとしても、<主権国家>の国境(物理的なイミ以外の)は<消滅>してしまう事になってしまう、と思われるのです。

『友愛』

多いに結構。

自己の利益しか考えない人間関係、ひいては国際関係の中に於いて、<精神的愛情論>を基本哲学に据える政治家など、マハトマ・ガンジー以外、存在した試しが無いのではないかと思う。
(鳩山サンの祖父君?)

そう言う<精神的愛情>溢れる哲学を持ってして<政治>に取り組めば、理想的に言えば、極端な<社会的階層差>や、異常に高い<貧困率>や、<ワーキング・プアー>や、シングルマザーその他現日本社会で<大いなるハンデ>を背負わせられている人々も、きっと救われる社会が出来るのでありましょう。

多いに期待させてもらいます。

ただ、国家の主権は、決してウヤムヤにしないで下さい。

選挙権が欲しい<定住外国人>は、『日本国籍』を取得すればよいだけの話。


鳩山サン、小沢サン、頼みましたよ。

コメント (3)
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