晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

ヨーロッパの<さすが大人だ>と実感出来る反応に、日本のマスコミは<ツメの垢>を煎じて飲むべし

2009-11-14 01:30:55 | 日本人の意識と精神構造
▶オバマ大統領来日 欧州論調「オバマ政権は鳩山政権に時間を与えるべきだ」
【産經新聞電子版】

<民主党内閣の支持率>がとうとう(!)50%台にまで下がって来たらしい。

それもこれも、旧政権のシステムから<頭を>切り替えられない、多くの人々による陰日なたでの<抵抗>が、連日報じられ続けているからに他ならない。

日本人なかなりの部分は、直ぐ<洗脳>されてしまう。

有る意味で<荒療治>的とも言える、連日の民主党政権の<ドタバタ騒ぎ>に、多くの日本人は付いて行くだけの<柔軟性>が無い。

野党自民党の否定的発言は当然としても、各地の知事達、自治体の首長達、問題になっている現地の<反対住民>達、それらを煽るマスコミの方々。

私が、連日このブログで書いて来た通り、前政権が残した<サビ付いた>日本を蘇生させるためには、かなりの時間を要するのだ。


その典型が<普天間基地移設問題>。

<政府間合意>を金科玉条としての、猫も杓子も「早く決めろ!」との大合唱。

その、政府(旧政権)がムリヤリ強引に決めた<キャンプ・シュワブ>移転が、決めた筈の当の政府自体が13年近く実行出来て来なかったと言う事実が、その決定の<非現実的>な有り様を露呈しているではないか。

アメリカ軍の言い分から少しも離れられずに、アメリカ政府側の圧力から少しも逃れられずに、現地の市民を強引に押さえつけての決定は、その時<苦渋の決断>をさせられた方だって、時来れば当然の如く<不満>は噴出する。

沖縄に、あれだけの<米軍基地>が有る事自体が異常である。

すべてを、沖縄の人々に押し付けて、政府の<対米追随>外交の犠牲の基に、今日まで連綿と続いて来たこの<異常事態>は、政権交代でもなければ<改め得べくも無い>袋小路で有った訳だった。


そして、とうとう政権は交代した。

その<異常な状態>を、なんとか正常な状態に近い所まで変えたい、と思うのは当然である。

今日までの<隷属関係>に有った相手国が、突如として<対等に>話をしようとすれば、そりゃアメリカ軍も、アメリカ政府も、驚くでしょうよ。

幸いな事に、アメリカ政権も変わった。

オバマという、<話の出来そうな>大統領の、<この時点での>出現は、日本に取ってこれ以上無い僥倖であったと言えるであろう。

まともに話し合って、まともな方角に持って行きましょうよ。

そして、それには当然時間がかかります。

自民党政権が決めて、13年近く実現出来なかった<合意>など、再度考え直すべき次元の事である。


こんなタイミングである事を奇禍として、沖縄の知事と関係自治体の首長たちは、住民を巻き込んで、純粋な<基地反対>の意思表示をこそすべきであるのに、まるで、<アメリカ政府関係者>の如き発言をして、キャンプ・シュワブへの移転を早くしろ、と叫んでいる有り様。

<アホ>としか思えないのですけど。

米軍基地を沖縄から減らそう。
米軍基地を、日本国内から<必要最低限>にまで減らそう。

現代において、東アジアに『米軍海兵隊』は必要ない。

現実問題として、中国やロシアと<陸戦>を行う可能性は、限りなくゼロに近い物だと言えないか。

対して、<北朝鮮>は日本に陸軍を侵攻させる能力は無い。
せいぜい数十発保有している<ミサイル>を射ってくるだけしか、作戦能力は無い。

万一<北>がミサイルを日本に向けて発射して来たら、(考えたくもないが)着弾地周辺はヒドい事になる。
しかし、それ(先制攻撃の第一撃)に対して<日米安保>は対処出来ない。

その後、米軍が<報復攻撃>を行う事は<安保>で謳われている(のかも知れない)が、それは、やはり<ミサイル攻撃>と<空爆>によってなされる事であろう。

では、<海兵隊>の存在意義は?

全面的に<北朝鮮侵攻作戦>を始める事になって、始めて必要となる訳だ。
<北>の指導者も、本当にアメリカを怒らせて、自国内に侵攻してくる様な事態だけは、絶対避ける筈である。
彼等は、イラクの例を知っており、いくら<挑発>してみせても、勝てる筈も無い実際の全面戦争等望んでいる筈が無い。

そうなると、沖縄の海兵隊は、いったい何の為に駐留しているのか。

彼等アメリカは、中東軍事行動の為だけに、海兵隊を日本に置いておきたい訳だ。

そして、アフガンや中東での作戦行動は、<日米安全保障条約>の定める日本側の責任範囲を越えていると、考えるのだが。

いずれにせよ、沖縄の、日本国内の、<米軍基地>は非現実な迄に<多すぎる>事は現実論から言って、事実であろう。


だったら、『日米安全保障条約』は、来年の50年を記に、時代に即した物に<見直す>のが順当と言えよう。

世の中、変えましょうよ。
良い方に。

住み易い日本にしましょうよ。

その為の前段階としての<普天間基地>移設問題は、格好のテーマで有るのです。

安易に、<アメリカの役人>みたいな考え方しか出来ない、どこかの知事達にゴタゴタ言われても、関係ない。

彼等は、敢えて言えば<売国奴>に等しい、とさえ言える考え方しか出来ない人達なのです。

焦らず、じっくり腰を据えて、沖縄の人々と、すべての日本人が<幸せ>になれる様な解決に、導いて欲しい。

フィナンシャル・タイムズ紙も12日付の社説で、普天間飛行場移設問題について「オバマ大統領の訪日で妥協を探るべきだ」と呼びかけた。

>同紙(英ファイナンシャル・タイムズ)はその中で、オバマ政権がブッシュ前政権の東欧MD施設計画を見直したように、日本の民主党が、半世紀も政権の座にあった自民党の政策を徹底的に検証するのは当たり前だと理解を示した。
【産経】

いずれにせよ、中国の台頭は、日本の国益を大きく左右する訳です。

まともな理屈の通らない彼等と強調路線を取っても、結局良い様にされてしまうダケなのがオチだ。
アメリカとの関係維持は、日本に取って不可欠な事である。

>また、米政府は、自民党の政権が米軍への支援を求められた際、多くを約束する割には少ししか実行しなかった(!! 筆者挿入)ことを忘れてしまったようだとも皮肉り、日本に自ら判断する余地を与えるべきだとオバマ大統領に冷静な対応を求めた。(ファイナンシャル・タイムズ)
【産経】

アメリカとしても、いくら中国が国力を増して、その国際政治に置けるウエートが増しても、中国との間では、今までの<日米間>の様な<有効な(?)>と言うか、彼等にとって<便利な>同盟関係は、絶対に築けない事は疑いの無い事だ。

中国人にとって、リーダーは複数は並立しない。

そんな日米である以上、もっと本質的に<パートナー・シップ>をもった関係になれる様に、見直すときが来たと言える。


>日本の民主党政権が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題の見直しなどを主張し日米関係が緊張していることについて、欧州では「オバマ米政権は鳩山政権を追い詰めるより、時間を与えるべきだ」(英紙フィナンシャル・タイムズ)との論調が目立つ。北朝鮮の核・ミサイル開発、中国の軍事力増強が進むアジアでは、長期的には日米同盟は強化されるとの見方が強い。
【産経】

ヨーロッパの論調の方が、日本のマスコミより、ずっと冷静に事を把握している。

旧体制の価値観から離れられない多くの方々、各地方政治の責任者の方々、そしてなにより、霞ヶ関の方々、そして、とりもなおさず<日本のマスコミ>各位に申し上げたい。

利敵行為の如き発言は、厳に慎むべし。
君たち全員<日本人>ダロ?

そして、ヨーロッパという遠く離れた所が、冷静に事の本質を正確に把握していると言う事実に対して、恥じ入りなさいまし。


やっぱりヨーロッパは、大人だ、

コメント (1)
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