野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

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★野菜ソムリエPro.&ベジフルフラワーアーティスト   宮坂敏史オフィシャルサイトURL
https://miyasaka831.jimdofree.com/

奈良・天理の”幻”の食用ほおずき

2012年08月15日 19時54分56秒 | ベジフルオンリーワン

さて、先日「チョコベジ」のイベントで、
珍しい食用ほおずきが登場したことをお話しましたが、
それについて詳しくご紹介したいと思います。

まだ、そんなに知名度が高くない「食用ほおずき」。
さらにレアもののほおずきです。

これです!
道安宝珠喜(どうあんほおずき)」。

正式な品種は「せんなりほおずき」。

「ほおずきトマト」などといわれたりしている、
一般的な食用ほおずきよりも、流通量が少ないそうです。

また、一般的なものは完熟するともう少しオレンジに近い黄色になります。
大きさも一般的な食用ほおずきよりもやや小さめでしょうか。
また、皮(袋)もちょっと厚めで、上品な飴色をしている気もします。

で、味は…?

これが、見た目とは違ってビックリするほどあっさりしていて、
全然酸っぱくなく、やさしい甘みが口の中に広がります。

一般的な食用ほおずきは、トロピカルフルーツグァバに近い風味なのに対して、
こちらは、梨に近い風味です。

この、レアなほおずき。奈良のブラントとして、目下、奈良の野菜ソムリエ仲間数人が普及活動中です♪

奈良新聞でも普及についての取り組みの記事がご紹介されました。
http://www.nara-np.co.jp/20120731091113.html

また、奈良旅館観光ガイドWebサイトでも
2010年に取り上げられています。
http://www.jptravel.net/2010/09/post_94.html#more

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負けてまへんで「きんかんうり」

2012年08月12日 20時22分17秒 | マイファーム
マクワウリについての話題をもう1つ。。


きんかんうり。
「黄まくわ」「黄まっか」とも呼ばれます。

家庭菜園で人気のプリンスメロンとの比較ですが、
栽培のしやすさではプリンスメロンより上、
しかし、味はプリンスメロンより下と言われることもあります。

僕の周りの人も、あまりおいしくないとのことで評判はいまいちでした。

確かに、昔、子どものときにウリ独特の青臭いにおい(キュウリみたいな匂い)がしていたのを思い出します。

でも、まくわうりは日本各地にご当地のまくわうりがあります。
それぞれの地域の人に親しまれたからこそ、ご当地のまくわうりが存在するはず。

僕の周りの人がおっしゃることと矛盾を感じていました。

「もしかしたら栽培法で克服するといいのではないか?」

そう思い、農薬も化学肥料も使わずに栽培しました。
しかも、肥料には塩を使ってみました。

なぜなら、塩トマトや塩キャベツってありますよね。
適量な塩を使うと甘くなるのです。
そこからヒントを得ました。

また、黄まくわも私達と同じ生き物。
本能を持ってるはずです。
その本能を出来るだけ生かせるように栽培してみました。


すると、プリンスメロンと遜色ないものが出来ました。
(写真は実が汚れていますが…)
味も、ウリ独特の青臭いにおいはなく、かめばかむほど甘みが出てきました。

農作業のあとに、冷やしたまくわは最高。
なぜなら、甘みの中心である果糖やブドウ糖はエネルギー補給になることと、
冷やすと甘みが増すからです。

農作業に限らず、スポーツなどで汗を流したあとでもOKでしょう。

ちなみに、熟れてくると実の上部(実の柄の周り)にひび割れが出来てきますが、
これは完熟の証。熟れ具合がMAXの状態です。問題ありません。
この状態で収穫するのは、栽培している人だけが楽しめる贅沢かもしれません。

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チョコベジ。

2012年08月08日 22時40分47秒 | 野菜ソムリエ活動

先日、野菜ソムリエ協会主催の「チョコベジの可能性を探る 試食&体験会」に参加してきました。

会場は思い出の地、WaZa 梅田茶屋町店

このお店、昨年9月、
野菜ソムリエ中級授与式のあとに行われた懇親会
ひまわりフェスタ」の会場やったんです。

ここにくると思い出しますね~。

チョコベジ。
聞きなれない方もいらっしゃることでしょう。
これは、野菜や果物をチョコにつけて食べる、
明治乳業と日本野菜ソムリエ協会の提案する新しい食べ方です。

よく、初詣や秋~冬に開催する祭りで、
バナナチョコやパインチョコといった露店を目にすることがあると思います。
それに近いですね。
食べ方はチーズフォンデューみたいにチョコソースをつけて食べます。

果物とチョコ。
これなら、今まで何度も口にしたことがあります。
では、野菜とチョコ。果たして合うのでしょうか?

これが意外と合うのです。

明治の方から、チョコベジの経緯と食育への取り組みについて、
野菜ソムリエ&ベジフルビューティーアドバイザーの篠原絵里佳さんから、
チョコベジの栄養と効能についてのお話を耳にしたあと、
お待ちかね、試食♪


会場にはいろいろな野菜&果物がズラリ。
生もあり、蒸したものもあり…。


で、これも肩を並べて登場していました。
奈良県天理市産の“幻”の食用ほおずき。
天理市の山奥の地元農家さんが長年、自家採種で育てられたものだそうです。
食用ほおずきでもまだ珍しい部類なのに、
さらに普通の食用ほおずきとまた違います。
これはまたじっくりご紹介します。

その他、
各テーブルでオリジナルのチョコベジのソースをつくり、
一番おいしかったテーブルのメンバーには景品が送られる、
「チョコベジソース選手権」もありました。

チョコにいろいろな調味料、アーモンド、ガーリックなどを混ぜて…
オリジナルのソースを作りました。

さて、ここで気になるのが、栄養面ですね。

「野菜をチョコをつけて大丈夫なのか?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

チョコレートの原料、カカオにはファイトケミカル(植物化学物質)が含まれています。
活性酸素を除去したり、生活習慣病の予防につながります。

一方野菜は、ビタミンやミネラルが豊富。
でも、加熱して失われる栄養も少なくありません。
そういった野菜は生でチョコベジで、カカオの栄養とあわせてきちんと取れます。

また、食物繊維とオリゴ糖が相乗効果をもたらします。
食物繊維は野菜はもちろん、チョコにも含まれています。
オリゴ糖は野菜にも含まれています。
例えば、バナナ、ゴボウ、玉ねぎ、アスパラ、ジャガイモ、とうもろこしなどです。

ただ、チョコベジの効果は絶対的なものではありません。
効果も人(体質)によって異なります。

とはいえ、意外といける「チョコベジ」。
ボクもいろいろ試してみたいですね。

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「ケチれる!?」なにわのキュウリ。

2012年08月05日 22時36分23秒 | 野菜&果物

なにわ伝統野菜の「毛馬胡瓜」についてご紹介します。

この毛馬胡瓜、1本が長さなんと30cmに達します。
1本で、結構なボリュームなのですね。

で、この毛馬胡瓜、3パターンの調理法があるそうです。

どういうパターンかというと、
キュウリの上の部分、真ん中の部分、下の部分で、
調理法が異なります。

上の部分は、維官束にギ酸が含まれています。
渋み成分でもあり、アクです。

ここで、維官束とは何でしょうか?
ここで、ちょっと生物のお話をさせてください。

植物には、道管という水が通るパイプと、
師管という養分(デンプン)が通るパイプがあります。

例えば実を食べる野菜の場合、
それらを通った水や養分は、もちろん実にも送られ、蓄えられます。
葉っぱの養分が、実の養分にもなります。

その為、維官束は株だけでなく、実にもあります。

この道管と師管は束のような状態でくっついています。
維官束とは、そのようにくっついている道管と師管をひっくるめた名前です。

キュウリの場合、維官束は皮のすぐ下を通っているそうです。

話を元に戻って…。

上の部分はギ酸が含まれているため、
板ずりして利用するそうです。
板ずりすることで、維官束が壊れ、ギ酸が排出されることで
渋みがなくなるそうです。

ただ、ここには苦味がありますが、これが大事かも…。
個人的には苦味はのこる程度に板ずりしたほうがいいでしょう。
なぜならこの苦味成分はクグルビタシン。
ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールと聞いて、どんな効果があるかご存知ですね。
健康志向の皆さん。

真ん中の部分は甘くそのまま、生で食べたり、漬物にしたりします。

で、下の部分は固めであることから、煮物に使われるそうです。

1本で3つの調理が出来る。オールマイティなキュウリでもあり、
大阪人風に言い換えると、ケチることが出来るキュウリです(笑)

「1本買うたら、3つも料理できるから安うつくで~。」

毛馬胡瓜は、この大阪人の根性が詰まっているキュウリともいえるでしょう。

なお、毛馬胡瓜に関するWebサイトはこちらへ
●大阪市Webサイト
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaikyoku/page/0000134092.html

●大阪市都島区「毛馬胡瓜」のWebサイト
http://www.city.osaka.lg.jp/miyakojima/page/0000017053.html

●地方特産食材図鑑「毛馬胡瓜」
http://g-foods.info/zukan/product/product_604.html


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実がザクザク「なりくらまくわ」

2012年08月04日 20時03分35秒 | マイファーム
今年、畑に仲間入りした野菜を1つ。


「なりくらまくわ」です。
滋賀県の伝統野菜だそうです。
大きさは人間の握りこぶしよりもちょっと小さめでしょうか?

昨年、某直売所で売っていましたので、購入。
食べたときに種をとっておきました。

そして、今年、苗から育てて栽培してみることに。
もちろん、ソーラー育苗で育てました。


写真は出番を待つ、なりくらまくわの苗

4月末に苗を定植。
お互い刺激しあいよく育つように、またウリ科の病気のリスクを減らすために、
ネギと一緒に植えました。


収穫最盛期のなりくらまくわ。
葉っぱが黄色くなっていますが、これは葉っぱの養分が実に移っているためにおこる現象で、
病気ではありません。

とにかく、かなりの実がザクザクなります。
収穫も、実を「拾う」という感じです。
1株20個~30個くらい実がなりましたでしょうか?

栽培してみた感想は…。

プリンスメロンよりもスタミナがあります。
最初はプリンスメロンよりも生育はゆったり目です。
でも、あとになって本領発揮。
プリンスメロンは今年、梅雨明けに急に失速しましたが、
なりくらは最後まで失速しませんでした。
やはり日本でなじんでいるからでしょうか?
しかも農薬と化学肥料ゼロ。

追肥には粗塩も使っています。

ところで、塩を使った効果については現代農業2012年9月号に出てますね。
先日ご紹介した西瓜でも追肥に粗塩を使いました。
ここはまた詳しくご紹介を…。

で、肝心の味ですが…。
プリンスメロンに似た味ですが、ややあっさり目で食べやすいです。
いくらでも食べれそうです。

ただ、調子に乗って食べすぎるとカラダを冷やしすぎますので要注意です♪
(スイカよりも冷やすかも…)

今年ももちろん、タネをとり、只今乾燥中です。



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