野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

川上村へ、郷土食・在来種の聞き取り その1

2019年08月06日 22時27分30秒 | 野菜ソムリエ活動
7/7(土)、
吉野の水源地の村「川上村」へ。

大和高原を中心に郷土食や民俗学を研究する「大和高原民族文化研究団」で
ご一緒させて頂いております近藤夏織子さんと、
3か所の集落に在来野菜や「でんがらもち」をはじめとする
郷土食などの聞き取りに行かせていただきました。


1か所目の集落へ。
コチラにお住いのAさんというおばあちゃんところをお尋ねしました。

こちらでは、ちしゃ、ばしょう、こな(まごな)、とうぢしゃなどを栽培されております。

ご存知ない方のためにご紹介しますと、

●ちしゃ
キク科の植物で、サニーレタスやサンチュなど、葉をかいて食べるレタスの原種。

●ばしょう
赤高菜。
吉野では他に「からし菜」と呼ばれます。漬物がメイン


●こな(まごな)
アブラナ科の一種で、シロナに似ているが、シロナと違って茎はやや緑っぽく、
ややギザギザ。葉は白菜の外葉に近い。

実は2014年3月にこちらの地区にお伺いした時に実物を拝見しました。
その時のブログがあります。
コチラ
をご覧ください。

●とうぢしゃ
フダンソウ(ヒユ科フダンソウ属)の一種。
ほうれん草よりも大型で茎や葉は太い。


まずは、近藤さんがご用意くださいました「でんがらもち」を頂きながら
色々お話をお伺いしました。




これは、2日前に近藤さんが2日前に東吉野村で手習いした「でんがらもち」を
お土産として片手に、お伺いしました。
固くなったら、そのまま何度でもゆで直せて、しかも日持ちします。


そしてAさん手作りのおかき菓子を頂きながら、色々お話をお伺いしました。
塩加減が絶妙!美味しかったです。

お話をお伺いした後、実際に畑も見学させてもらいました。


こちら、タネ採りを待つ「ちしゃ」です。


在来のコンニャクイモも育てられています。

身内の方が買ってきて植えた市販の品種の種イモと共生していました。
ところが、市販の種イモを植えてから、病気にかかり育ちが悪くなったとのこと。






姿は微妙に違いました。
在来種は、枝の本数が違います。
また、茎のまだら模様が濃く、しかも育ちが小さいころから現れてます。
(市販の方は、育ちが小さいころはまだら模様が表れてません)


Aさんの畑は、敷き藁の代わりにカヤを使われてました。
もともとこの地域は田んぼがないため、カヤが使われていたそうです。

ところで、Aさんの「とうぢしゃ」ですが、
近藤さん曰く、葉がツルムラサキのように緑が濃く、葉はツヤツヤしている。
そして、タネは赤っぽいとのこと。

そんな「とうぢしゃ」ですが、今年、生えてこなかったそうです。

Aさんが育てているとうぢしゃは、
かなり昔に東吉野村某所からタネを頂いて育てたそうです。

事前に近藤さんがそちらで、在来野菜(とうぢしゃ)と
思われる野菜(とうたちした状態)を頂いてこられました。


新子谷さんとご一緒に観察した結果、フダンソウの仲間ではありますが、どうも姿が違う。
市販の「うまい菜」かもしれない。という話に・・・。

Aさんが育てていた「とうぢしゃ」。

お近くで作ってらっしゃる方がいれば・・・。

というわけで、続いて向かったのが、Aさんのご友人がお住いのとある集落です。

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