「 １月 ５日」月曜日曇り

　最近、毎晩のように真夜中に目が覚める。
　穏やかだと思っていた心の奥底に巣食っているドロドロとした黒い塊が、また少しずつ溶け出してきたような感じがしないでもない。

　勿論、だからといって、あの圧倒的な寂寥感とか孤独感とか疎外感に襲われているというわけじゃない。
　強い力と弱い力が同じ心の中で戦っている。希望めいた力と、それとは正反対の挫けそうな心が凌ぎ合う。
　それにしても・・・人生には苦しいことが多すぎる。悩みは尽きない。

　今日から仕事始め。
　毎晩あまり眠れないので、朝起きて体がだるい。
　本当は、今日はビシッと新品のスーツとネクタイで決め、思い切りお洒落して颯爽と出勤しようと決めていたのに、なんかそんな事はどうでもよくなってしまい、着こなした草臥れたスーツに袖を通して出勤した。

　雪が降らない。
　道路の脇には片付けられた雪が積み上げられてはいるものの、歩道に雪はほとんど見当たらない。時々、思い出したように、灰色の空からパラパラと雪が舞い降りて来るだけだ。

　午前中から色々と忙しい。
　午後３時から、恒例の「新春祝賀会」が某ホテルＡで開催されるということで、入場券も手元にあるのだけれど、行きたくないのでパスする。億劫だ。

　定時にオフィスを出て、歩きながら中心市街地にある老舗の本屋さんに立ち寄り、そのまま帰宅。
　実は今夜、ＴＢＳで「爆笑問題のドッキリパニックフェイス王２」が７時からあるのだ。これが観たかったのだ。
　いわゆるドッキリカメラもので、お笑いタレントたちをドッキリさせようとするヴァラエティ番組だ。ただそれだけ。ほかには何にもない。でも、こういう何にも考えない正月特番って大好きっ！
　珈琲を飲みながら、買って来たお菓子を頬張り、笑い転げる。単にそれが楽しいのである。

　終わってニュース番組を観たら、自民党の渡辺喜美元行政改革担当相が事実上の離党宣言を行ったのだとか。

　うーん。
　ちょっと渡辺氏、作戦を読み違えているのではないか。行動が少し早過ぎるように思えてならない。
　同僚の加藤紘一元幹事長や山崎拓前副総裁なども同じような動きをしようとしている最中、あまり一人だけ先走るのは失敗に繋がると思うのだが・・・。
　何か特別な秘策でもあるのだろうか？

　こういうニュースを観る限りにおいても、今年はすべてにおいて大波乱の年になりそうな予感がする。
　乱世は好きだ。
　大混乱は厭だけど。
　群雄割拠する戦国時代、明治維新前後、そういう時代に生まれてみたかった・・・。