
韓国ドラマ好きの友人・知人たちからこれまでずっと言われ続けてきたのが、こんなフレーズだ。
「観た? 『ペントハウス』? えーっ、まだ観てないの?!」、「韓国ドラマが好きって公言している割に、『ペントハウス』をまだ観ていないなんて本当に信じられないっ」などなど・・・。
もちろん、このドラマの存在は前から知っていたし、いつかは観ようと思ってもいた。でも、とにかく観るべきドラマや映画がほかにたくさんあり過ぎで、そこまで手が届かなかったというのが実情で、ずっと気にはしていたのである。
そうこうしている間に、韓国ドラマ「ペントハウス」はシーズン3まで突入してしまい、すでに数十話もあるというではないか。そうなるとちょっと手が出ない。
仮に観てしまったら、またまたほかのことが何にも出来なくなってしまい、完全な寝不足になるのは分かり切っていたし、本を読む時間だって削られてしまうに違いない・・・。色々悩んだ末、「じゃあ、一話だけでも観てみるか」と「ネットフリックス」でシーズン1の初回を観たのが失敗だった。
止まらないのだ、あまりにも面白くて!

韓国ドラマ「ペントハウス」は、韓国で2020年の10月から「シーズン1」がスタートして、2021年には「シーズン3」が放送され、大ブームを巻き起こしたテレビドラマだ。
シンプルに言っちゃうと、韓国のソウルにある超高級住宅地にそびえる100階建てのタワーマンション「ヘラパレス」が舞台。その超高級マンションに住むセレブな家族と、その子どもたちー声楽を学んでいる芸術学校の学生たちーとの、ドロドロな関係が描かれてゆくサスペンスフルな愛憎ドラマなのだ。

まずドラマの冒頭から凄い。
いきなり100階建てのタワーマンション「ヘラパレス」から若い女性が落下するシーンから始まって、最上階に住んでいるセレブ家族の、華やかな外見とは裏腹の、醜悪な嫉妬と裏切りと暴力と不倫の世界がこれでもかというくらいの濃密さで描かれる。
とにかく脚本が練りに練っていて、次々に張り巡らされる伏線とその回収がまるでジグソーパズルをきちんと嵌め込むみたいにきちんと丁寧に形作られてゆく。どうしたらこんな複雑なストーリー展開を作ることが出来るんだろう?
まだシーズンの途中までしか観ていないけれど、このままだと睡眠不足は必至である。
ああ。もう、次が観たくて居ても立ってもいられない!