ということで、唐突ですが帰ってまいりました。
「今度、会う時は木枯らしの季節だね」などとほざいていたくせに、もう「キース・リチャーズになりたいっ!!」復活です。
本当に節操がないですね。
で、この本。奇書というか何というか。久しぶりです、この衝撃度は!
ロリコン漫画家の吾妻ひでおが書いた「失踪日記」も確かに凄かったけれど、これを読んだあとは、余りにも凄まじくて、一種の爽快感を感じたほど。
ここまで人生を極めれば、俺の苦悩なんて屁だね、屁!!
まずこの蛭児神健という人物、ひるこがみけんと言う。元が付くから今は違っている。
帯に「昔、ロリコン。今、坊主」と謳っているように、1970年代後半から、80年代にかけて、怒涛の如く社会を席巻した「ロリータ」ブームの中心人物だった人間の自伝である。
僕はまったく知らなかった。第一ロリコンじゃなかったし。興味をそそられることもなかった。
しかし、凄まじい内容の本である。
本当に、というか本当の事しか書いていないと思うけれど、よくもまあこんな波乱万丈な人生を送れるものだ。
誠実で真摯で生真面目なのである。本質は。
でも家庭環境や幼児に受けたトラウマが原因で、彼の人生は大きく変わる。
初のロリコン同人誌の発行や、吾妻ひでおとの交流などはまだ序の口。人間関係や業界のゴタゴタから、彼は精神さえも病んでゆく。
そして一切のシガラミを断ち切って、業界から身を引してしまう。
で、彼はなんと僧侶になる!
後半が凄い。
僧侶生活における妻との描写がきつい。きつ過ぎる。
でも個人的には、ロリコン・ポルノ雑誌業界での出来事よりも、その後の彼の人生を描いた後半に惹かれてしまった。
いやはや。奥さんは重い精神障害に陥り、多重人格者として病んで行くし、僧侶といっても寺を引き継いだわけでもなく、単なる資格僧侶ということで、最後にこの夫婦は生活保護受給者になってしまうのだ。
最後がいい。僕は深く感動した。
「私は幸福である。幸福の絶対基準など存在しない。自分が幸福だと思えば幸福で、不幸だと思えば不幸である。それが真理だ」
ちょっとハードな本なので、好き嫌いははっきり分かれるだろう。途中で厭になって投げ出す人もいるかもしれない。
でも僕はこの奇書・快書に感動した。
「今度、会う時は木枯らしの季節だね」などとほざいていたくせに、もう「キース・リチャーズになりたいっ!!」復活です。
本当に節操がないですね。
で、この本。奇書というか何というか。久しぶりです、この衝撃度は!
ロリコン漫画家の吾妻ひでおが書いた「失踪日記」も確かに凄かったけれど、これを読んだあとは、余りにも凄まじくて、一種の爽快感を感じたほど。
ここまで人生を極めれば、俺の苦悩なんて屁だね、屁!!
まずこの蛭児神健という人物、ひるこがみけんと言う。元が付くから今は違っている。
帯に「昔、ロリコン。今、坊主」と謳っているように、1970年代後半から、80年代にかけて、怒涛の如く社会を席巻した「ロリータ」ブームの中心人物だった人間の自伝である。
僕はまったく知らなかった。第一ロリコンじゃなかったし。興味をそそられることもなかった。
しかし、凄まじい内容の本である。
本当に、というか本当の事しか書いていないと思うけれど、よくもまあこんな波乱万丈な人生を送れるものだ。
誠実で真摯で生真面目なのである。本質は。
でも家庭環境や幼児に受けたトラウマが原因で、彼の人生は大きく変わる。
初のロリコン同人誌の発行や、吾妻ひでおとの交流などはまだ序の口。人間関係や業界のゴタゴタから、彼は精神さえも病んでゆく。
そして一切のシガラミを断ち切って、業界から身を引してしまう。
で、彼はなんと僧侶になる!
後半が凄い。
僧侶生活における妻との描写がきつい。きつ過ぎる。
でも個人的には、ロリコン・ポルノ雑誌業界での出来事よりも、その後の彼の人生を描いた後半に惹かれてしまった。
いやはや。奥さんは重い精神障害に陥り、多重人格者として病んで行くし、僧侶といっても寺を引き継いだわけでもなく、単なる資格僧侶ということで、最後にこの夫婦は生活保護受給者になってしまうのだ。
最後がいい。僕は深く感動した。
「私は幸福である。幸福の絶対基準など存在しない。自分が幸福だと思えば幸福で、不幸だと思えば不幸である。それが真理だ」
ちょっとハードな本なので、好き嫌いははっきり分かれるだろう。途中で厭になって投げ出す人もいるかもしれない。
でも僕はこの奇書・快書に感動した。