淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

別に寺尾聰のファンじゃないけど、「Re-C00l Reflections」は中々いい出来。

2006年12月30日 | Weblog
 僕は、寺尾聰に対して特別な思い入れとがあるとか、彼の映画の大ファンだとか、そういうことはまったくない。
 だから、1981年に彼が出して馬鹿売れした怪物アルバム、「Reflections」を買ってもいないし、全曲聴いた覚えもない。

 勿論「ルビーの指輪」は知っている。
 口ずさんだ覚えもある。
 当時のTBS「ザ・ベストテン」は毎週観ていたテレビ番組の中の一本で、確か「ルビーの指輪」は、12週連続第一位という物凄い記録を打ち立てたはずだ。
 それほど、この「ルビーの指輪」は売れに売れたのである。

 そのアルバム「Reflections」が、このたび「Re-C00l Reflections」として完全リ・メイクして蘇った。
 当初、このニュースを聞いた時、僕は何の感慨もなかった。だって、別に興味なかったし。それに、同じ曲を全部改めて採り直すということ自体、何か姑息な感じがして厭だったのである。

 聴いたのは偶然だった。
 車に乗っていて、FMから突然流れ出してきたのである。

 いいじゃん。なかなか。
 やはり、食わず嫌いはいけません。先入観もいけません。

 早速、アルバム買っちゃいました。
 全曲を通して聴いてみて、寺尾聰という人の作曲の才能に驚かされた。いやあ、素晴らしい曲を作ってくれます。
 それから、アルバム・ジャケットが格好いい。渋い。クール。こんなふうに歳を重ねて行けたら素晴らしいと思う。

 歌詞のほとんどは、どちらかと言えば失恋ソングというか、男の未練というか、別れを耐える姿というか、女々しさというか・・・。まあ、そんな感じではある。
 でも、その平板でシンプルな詩に乗せるメロディがとても綺麗だから、心に響いてくる。

 新録の「ルビーの指輪」もいいけれど、「SHADOW CITY」や「ダイヤルM」、それから「北ウイング」、「出航 SASURAI」と続く、怒涛の後半戦が美しい。
 
 いやあ。
 「お前の匂いは 記憶の彩りだけど 生きてゆく道連れは夜明けの風さ」とか、「虚ろな日々だけが 俺に残される あなたを求めながら」とか、一歩間違うと臭くてアホっぽい男の嘆きが、この人の声とメロディに乗ると、何故かカッコいい歌に変化する。

 寺尾聰の「Re-C00l Reflections」、意外と売れているらしい。
 このアルバムも冬にあう。



 
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