街を重い雲が覆っている。
冷たい雨が降っていると思ったら、いつの間にか霙(みぞれ)に変わった。
多分これから雪になるんだろうか。
朝、所用があって郊外まで車を飛ばした。
FMからは、クリスマス・ソングのオンパレード。
ポール・マッカートニー、佐野元春、リップ・スライム、アンディ・ウイリアムス、竹内まりあ、マライア・キャリー、山下達郎・・・。
心が萎えているから、こういう曲を今聴くのがとても辛い。
―自分の周りを取り囲んでいる状況や環境を変えてしまおう。自分の思い通りにしよう。自分の考えの通りに周囲の世界を作り変えてしまおうー
そんなことは出来るはずがない。絶対無理だ。解っているのだ。
人生は思うようにコントロールなど出来ない。他人を自分の思うままに操ることなど不可能だ。
それも十分解っている。頭では・・・。
「思い通りにしたいという」その「思い」を止めること。
そのためには「自分自身」を変えなければならない。ところがそれが一番難しい。だって、長年培われた「思考」の回路はそんな急には変われない。
僕はもう完全に、「考える」→「マイナス思考」→「それに則った行動」というパターン化してしまっているから、どうしようもない。
所用を済ませ、家に戻って少し遅めの朝食を採った。
窓の外は粉雪が舞っている。暗い空だ。気が滅入る。
天気がよくても悪くても、そんなことに関係なく晴れ晴れとした気分に終始することもある。そういう意味でも、世界は自分の心が反映されているのである。
時計を見たらまだ朝の10時30分。
WOWOWからは「CSI」が流れている。
何もない。何もない日曜日。まったく何もない。
俺はいったいどうなっちまったんだろう? 何かを変えないと、このままじゃ壊れてしまう。
布団に潜って、また本のページを捲る。
とにかく、次から次へと「仏教」や「人生論」や「心理学」関係の本を読み漁っている。すると、読んだあとはとても静かで落ち着いた気持ちになるんだけど、また普段の生活に戻ってゆくと、その確固たる意思も拡散し、やがて何処かに消えてしまうのだ。
本に集中出来ずに、また外に飛び出した。
霙(みぞれ)混じりの雪。フードを被り、当てもなく中心市街地までの道を歩く。
何処かで昼食を採ろうと考えたけれど、食欲が湧かない。
ショルダー・バッグにいつも入れているスポーツ・ジム用の着替えの事をふと思い出し、そのまま駅前のジムに直行。
2時からの「ZENヨガ」のエクササイズを受けようと準備したけど、やる気が起こらない。ダラダラとランニング・マシンで走り込み、腹筋を行うけど力がまったく入らず、そのまま止めてしまった。こんなこと、今までなかったのに・・・。
途中で止めてサウナに入り、シャワーを浴びてまた街に出た。
相変わらずの空模様。もうすぐ日が暮れる。一日は早い。
禅を試みても、何かを忘れようと抗っても、その先に晴れ渡った青空が見えてこないのだ。
雑念を振り払おうと努めれば努めるほど、その雑念は逆に大きくなってこちらの方に襲い掛かる。
あるがままに。為すがままに・・・。
解ってるって! そんなこと。
冷たい雨が降っていると思ったら、いつの間にか霙(みぞれ)に変わった。
多分これから雪になるんだろうか。
朝、所用があって郊外まで車を飛ばした。
FMからは、クリスマス・ソングのオンパレード。
ポール・マッカートニー、佐野元春、リップ・スライム、アンディ・ウイリアムス、竹内まりあ、マライア・キャリー、山下達郎・・・。
心が萎えているから、こういう曲を今聴くのがとても辛い。
―自分の周りを取り囲んでいる状況や環境を変えてしまおう。自分の思い通りにしよう。自分の考えの通りに周囲の世界を作り変えてしまおうー
そんなことは出来るはずがない。絶対無理だ。解っているのだ。
人生は思うようにコントロールなど出来ない。他人を自分の思うままに操ることなど不可能だ。
それも十分解っている。頭では・・・。
「思い通りにしたいという」その「思い」を止めること。
そのためには「自分自身」を変えなければならない。ところがそれが一番難しい。だって、長年培われた「思考」の回路はそんな急には変われない。
僕はもう完全に、「考える」→「マイナス思考」→「それに則った行動」というパターン化してしまっているから、どうしようもない。
所用を済ませ、家に戻って少し遅めの朝食を採った。
窓の外は粉雪が舞っている。暗い空だ。気が滅入る。
天気がよくても悪くても、そんなことに関係なく晴れ晴れとした気分に終始することもある。そういう意味でも、世界は自分の心が反映されているのである。
時計を見たらまだ朝の10時30分。
WOWOWからは「CSI」が流れている。
何もない。何もない日曜日。まったく何もない。
俺はいったいどうなっちまったんだろう? 何かを変えないと、このままじゃ壊れてしまう。
布団に潜って、また本のページを捲る。
とにかく、次から次へと「仏教」や「人生論」や「心理学」関係の本を読み漁っている。すると、読んだあとはとても静かで落ち着いた気持ちになるんだけど、また普段の生活に戻ってゆくと、その確固たる意思も拡散し、やがて何処かに消えてしまうのだ。
本に集中出来ずに、また外に飛び出した。
霙(みぞれ)混じりの雪。フードを被り、当てもなく中心市街地までの道を歩く。
何処かで昼食を採ろうと考えたけれど、食欲が湧かない。
ショルダー・バッグにいつも入れているスポーツ・ジム用の着替えの事をふと思い出し、そのまま駅前のジムに直行。
2時からの「ZENヨガ」のエクササイズを受けようと準備したけど、やる気が起こらない。ダラダラとランニング・マシンで走り込み、腹筋を行うけど力がまったく入らず、そのまま止めてしまった。こんなこと、今までなかったのに・・・。
途中で止めてサウナに入り、シャワーを浴びてまた街に出た。
相変わらずの空模様。もうすぐ日が暮れる。一日は早い。
禅を試みても、何かを忘れようと抗っても、その先に晴れ渡った青空が見えてこないのだ。
雑念を振り払おうと努めれば努めるほど、その雑念は逆に大きくなってこちらの方に襲い掛かる。
あるがままに。為すがままに・・・。
解ってるって! そんなこと。