淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「暗い日曜日」

2006年12月17日 | Weblog
 街を重い雲が覆っている。
 冷たい雨が降っていると思ったら、いつの間にか霙(みぞれ)に変わった。
 多分これから雪になるんだろうか。

 朝、所用があって郊外まで車を飛ばした。
 FMからは、クリスマス・ソングのオンパレード。
 ポール・マッカートニー、佐野元春、リップ・スライム、アンディ・ウイリアムス、竹内まりあ、マライア・キャリー、山下達郎・・・。
 心が萎えているから、こういう曲を今聴くのがとても辛い。

 ―自分の周りを取り囲んでいる状況や環境を変えてしまおう。自分の思い通りにしよう。自分の考えの通りに周囲の世界を作り変えてしまおうー
 そんなことは出来るはずがない。絶対無理だ。解っているのだ。
 人生は思うようにコントロールなど出来ない。他人を自分の思うままに操ることなど不可能だ。
 それも十分解っている。頭では・・・。

 「思い通りにしたいという」その「思い」を止めること。
 そのためには「自分自身」を変えなければならない。ところがそれが一番難しい。だって、長年培われた「思考」の回路はそんな急には変われない。
 僕はもう完全に、「考える」→「マイナス思考」→「それに則った行動」というパターン化してしまっているから、どうしようもない。

 所用を済ませ、家に戻って少し遅めの朝食を採った。
 窓の外は粉雪が舞っている。暗い空だ。気が滅入る。
 天気がよくても悪くても、そんなことに関係なく晴れ晴れとした気分に終始することもある。そういう意味でも、世界は自分の心が反映されているのである。

 時計を見たらまだ朝の10時30分。
 WOWOWからは「CSI」が流れている。
 何もない。何もない日曜日。まったく何もない。
 俺はいったいどうなっちまったんだろう? 何かを変えないと、このままじゃ壊れてしまう。

 布団に潜って、また本のページを捲る。
 とにかく、次から次へと「仏教」や「人生論」や「心理学」関係の本を読み漁っている。すると、読んだあとはとても静かで落ち着いた気持ちになるんだけど、また普段の生活に戻ってゆくと、その確固たる意思も拡散し、やがて何処かに消えてしまうのだ。

 本に集中出来ずに、また外に飛び出した。
 霙(みぞれ)混じりの雪。フードを被り、当てもなく中心市街地までの道を歩く。
 何処かで昼食を採ろうと考えたけれど、食欲が湧かない。
 ショルダー・バッグにいつも入れているスポーツ・ジム用の着替えの事をふと思い出し、そのまま駅前のジムに直行。

 2時からの「ZENヨガ」のエクササイズを受けようと準備したけど、やる気が起こらない。ダラダラとランニング・マシンで走り込み、腹筋を行うけど力がまったく入らず、そのまま止めてしまった。こんなこと、今までなかったのに・・・。
 

 途中で止めてサウナに入り、シャワーを浴びてまた街に出た。
 相変わらずの空模様。もうすぐ日が暮れる。一日は早い。

 禅を試みても、何かを忘れようと抗っても、その先に晴れ渡った青空が見えてこないのだ。
 雑念を振り払おうと努めれば努めるほど、その雑念は逆に大きくなってこちらの方に襲い掛かる。
 あるがままに。為すがままに・・・。
 解ってるって! そんなこと。



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