何と青森東映がほぼ満員状態。それもアニメ映画じゃないのに! そのほとんどが中高年。
吉永小百合って、まだまだ映画界ではブランドなんだろうか?
吉永小百合111本目の主演作「北の零年」。
でも興味は俄然、監督の行定勲である。
あの「GO!」、「きょうのできごと」、「世界の中心で、愛をさけぶ」(これは面白くなかったけど)、「ロックンロール・ミシン」の行定勲。
その行定勲が、明治時代の北海道開拓民の苦難と挫折とその離散を撮る? これだけでも観る価値あり。
3時間の大作である。もしも、途中で飽きたらどうしようと少し不安になる。
しかしさすがに上手い。テーマがテーマだけに、集団劇としての様々な困難や反目は、ダレさせない。豊川悦司と石田ゆり子がいい。それから香川照之。
朝日新聞の映画評でも絶賛していた。
ただ、ストーリーを言う訳にはいかないが、折角のラストが盛り上がりに欠ける。理由は明らか。渡辺謙の心の変容が描き切れていないからである。いきなり観客に提示される事実が今ひとつ納得できない。
とは言うものの、映画そのものは丁寧に作られているし、役者たちも大熱演。誰かが日本版「風とともに去りぬ」と褒めていたが、それはちょっとないんじゃない? 淳一
吉永小百合って、まだまだ映画界ではブランドなんだろうか?
吉永小百合111本目の主演作「北の零年」。
でも興味は俄然、監督の行定勲である。
あの「GO!」、「きょうのできごと」、「世界の中心で、愛をさけぶ」(これは面白くなかったけど)、「ロックンロール・ミシン」の行定勲。
その行定勲が、明治時代の北海道開拓民の苦難と挫折とその離散を撮る? これだけでも観る価値あり。
3時間の大作である。もしも、途中で飽きたらどうしようと少し不安になる。
しかしさすがに上手い。テーマがテーマだけに、集団劇としての様々な困難や反目は、ダレさせない。豊川悦司と石田ゆり子がいい。それから香川照之。
朝日新聞の映画評でも絶賛していた。
ただ、ストーリーを言う訳にはいかないが、折角のラストが盛り上がりに欠ける。理由は明らか。渡辺謙の心の変容が描き切れていないからである。いきなり観客に提示される事実が今ひとつ納得できない。
とは言うものの、映画そのものは丁寧に作られているし、役者たちも大熱演。誰かが日本版「風とともに去りぬ」と褒めていたが、それはちょっとないんじゃない? 淳一