
来年の2025年には、新刊の書下ろしを一冊出版しようと考えている。いわゆる4冊目の出版本だ。
もちろん全体的には読みやすさを意識した軽めのエッセイ仕立てにするつもりだけれど、今回もまた「映画」を根底にしたエッセイにしたいと思っている。テーマは「韓国映画」に「韓国ドラマ」。そしてそこに、若干の「中国映画」と「タイ」などのアジア映画を組み込むことを模索している。
まだまったく取り掛かってはいませんが・・・。

それにしてもここ数年、かなりの数の韓国映画、韓国ドラマを観続けてきた。ちょっと病的なほどに。
一度観ると、もう止まらないのである。当然、取り掛かると、失望したりガッカリしてしまう韓国映画やドラマもなくはない。でも、信念として、一度そのドラマや映画に取り掛かったら、たとえ面白くない内容だとしても必ず最後の最後まで見届けること。これが信条だ。
絶対に途中で席は立たない。これは映画館に行っても自宅でテレビで観ても、そのスタンスは同じである。
必ず観続けることにしている。最後の最後まで。

最近、期待に胸が膨らんだのが、「Disney+」で配信されて先ごろ終了した「照明店の客人たち」だった。
配信される前からネットを含めて前評判がすこぶる高く、絶対に観ようと決めていた、そんな韓国ドラマだった。
これから観ようと思っているドラマ・ファンもたくさんいると思うので、詳しい内容はここでは書かないけれど、制作陣は、あの「ムービング」を送り出したスタッフたちだということで、ザクっと言っちゃうとファンタジーということになるかもしれない。
人気のない暗い路地裏の端に、ぽつんと建っている奇妙な照明店。そこを訪れる奇妙な客人たちを描く、全8話の物語が「照明店の客人たち」だ。
人気のない暗い路地裏の端に、ぽつんと建っている奇妙な照明店。そこを訪れる奇妙な客人たちを描く、全8話の物語が「照明店の客人たち」だ。

主人公は、サングラスを離さない無愛想な謎を秘めた照明店の店主。
そこに様々な人間が訪れ、その人たちを取り巻く様々な出来事もまた同時に語られてゆく。
最初の数話を観た人は、ちょっと戸惑うかもしれない。色んな奇妙で不可思議なエピソードが次から次へと挿入されるからだ。つまり韓国ドラマお得意の「伏線」が幾つも幾つも散りばめられる。そこに少し惑わされるかも。
ホラー映画のような怖さが連続して続き、「このドラマってどこに向かっているんだろ?」と、不安に襲われるのだ。
でも、ラストの1、2話で、すべての「伏線」が回収されるのだが、最後のクライマックスに向けて、もう一歩突っ込んだ感動が欲しかったというのが、正直な感想だ。
ちょっと「盛り過ぎ」感があるし、それらの回収に手間取ってしまって、交通整理をするうちにドラマ自体が終わってしまった・・・そんな感じが否めない。
残念至極。