淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

NHK-BSハイビジョンで放映された「激走! モンブラン」には感動した!

2009年11月30日 | Weblog
 もしも、もう一度人生をやり直せるとしたなら、いつの時代に戻りたいと思うだろう?
 僕なら、中学一年生に戻り、もう一度最初から人生をやり直したてみたい。
 本当は高校一年生からのほうが自由度も増して良いのだけれど、やっぱり中一から、勉強も、運動も、全部基礎からやり直して、新しい航海へと旅立ちたい。
 心底そんな馬鹿げた事を漠然と考える。
 二度と今のような人生なんて歩むものか・・・などと。

 人は、後悔と諦めと失意と思い出の中だけで生きている。
 結局、すべてをリセットして人生をやり直そうとしたところで、また同じ過ちを繰り返し、似たような人生を生きてゆくのではないか・・・そう思って、苦笑いする自分もまたいたりする。

 10月に一度、NHK総合テレビ番組「WONDER×WONDER」で「ウルトラ・トレイル・ドュ・モンブラン」のレース模様が放送されたらしいのだが、実はまったく知らなくて、僕はそのオンエアを見逃してしまった。

 ところが、11月29日の日曜日、夜の10時から、なんとNHK-BSハイビジョンで90分拡大された同じドキュメント番組が放映された。
 なので、夜のドライブを早々に切り上げて、自宅に帰り、急いでテレビのチャンネルをつけた。

 ウルトラ・トレイル・ドュ・モンブランは、今年8月末、ヨーロッパアルプスのモンブランを中心とした周辺3カ国、つまりフランス、イタリア、スイスを横断して繰り広げられたトレイル・ランニングレースのことである。

 物凄く過酷なレースなのだ、これが。
 アルプスの険しい山々を、166キロ、46時間以内で完走しなければならないという、サバイバル・マラソンである。

 僕も100キロウルトラ・マラソンに出場して完走を果たした事があるけれど、朝5時にスタートして夕方4時過ぎにゴールした時は、完全に死んでいた・・・。
 地獄の苦しみとはこういう事を言うのだと思い、その辛さに悪戦苦闘したものだ。
 足の親指の爪が剥げるほどでした。

 でも、このレースはそんな生ぬるいものじゃない。
 徹夜を2晩、人によっては3日間不眠不休でモンブランを走って登るのだから凄い。
 参加者の最年長者が70歳。しかも癌に冒されていて、このレースが終わったら手術が待っているのだとか。
 テレビに、僕は釘づけになってしまった。

 大体、真夜中の山頂なんて、全く前が見えないので、サーチライトを頭に付けて走るのだが、遭難者が続出。当たり前だろう、普通の山だって真夜中に登ったら右も左も解らなくて難儀するだろうに・・・。

 結局、1位でゴールしたランナーは21時間33分。日本人も3位に入賞した。
 シャモニーをスタートして、完走したランナーは1400人だけ。半分以上のエントリー者が脱落したらしい。
 それだけ過酷で凄まじい耐久レースなのだ。

 で、テレビを観ながら、僕も心に硬い決心を刻むことにした。
 その、癌に冒された70歳のランナーが完走した瞬間を観てのことだ。
 俺も、絶対にこの耐久レース出場するぞ。勿論、いつかなんて今のところ言えないけれど・・・。
 俺にもう一つ、大きな目標が出来た。

 それにしてもこの番組、また再放送されないかなあ。感動するよ。



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