淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「電車男」は、コスプレ・ドールの夢を見たか?

2005年06月09日 | Weblog
 映画「電車男」。
 何と、先週の日本映画興行収入の第一位である。
 東宝の映画戦略は凄い。「電車男」がベストセラーになると同時に映画化権を獲得、即効で上映まで漕ぎ着けた。
 この手の小説のベストセラー物は、東宝意外は軒並みコケていて、「四日間の奇蹟」も大コケしている。
 今回の大ヒット。当然、2チャンネルでの書き込み大ブレイクに始まり、新潮社のマーケティングの功など様々な要因が考えられるけれど、映画化に当って「オレンジ・レンジ」の起用、或いはまた、キャスティングの妙など多層的ではあるだろう。
 でも一番は、メディア・ミックス的な展開が大きいように思える。
 何せ、漫画の連載なんて半端じゃない。これじゃあ、映画もヒットするよね。

 で、映画そのもの。
 これはちょっとキツイでしょう? 第一、秋葉原のコスプレ・オタクが妄想する『女性像』が、エルメス纏ったお嬢様という設定からして安易だし、オタクの描き方も類型的。
 要は、単なるラブ・ストーリーでしかない。それも余りにも真っ当な。
 監督も、テレビドラマを数々手掛けてきた村上正典の割には、予定調和。もっと冒険してよ!
 確かに「白い巨塔」、「東京湾景」、「ラスト・クリスマス」などの、テレビ的には話題作を作ったかもしれないけど・・・。
 ここまで保守的に撮るか? 今の時代。
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