もう青森市内の映画館が2館のみとなり、メジャーな映画がほとんど上映されなくなったので―もちろん、市内の2館、様々なハンディを乗り越えながら必死で頑張ってます!―、今は「Amazon prime」や「ネットフリックス」や「Disney+」で配信される新作を掬うようにして観ている。
「Disney+」なんて、去年の11月に国内上映された新作映画「ブラック・パンサー ワカンダ・フォーエバー」がもう配信されているのだ。当然、観ました「Disney+」で。
映画「ブラック・パンサー ワカンダ・フォーエバー」、前作の主人公ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが2020年に死去したのだけれど、なんと代役を立てずにそのまま続編を製作したことになる。
なので、続編も、国王だったティ・チャラ(ブラック・パンサー)が病気によって命を落としてしまい、ワカンダ王国が悲しみに暮れているという出だしなのだ。このことから先代王の妻が玉座に着くのだが、そこに新たな脅威がワカンダ国に迫って来るというストーリーだ。
かなり長めの上映時間だけれど、最後まで全然飽きさせないのは、さすが「マーヴェル」というしかない。まあ、最後はいつもの大スペクタクルという定番もそれなりに楽しめます。
そして最新音楽映画2本は「Amazon prime」で。
まずは、「ローレル・キャニオン 夢のウエスト・コースト・ロック」。
この映画は「シネマ・ディクト」でも昨年上映されていた。ロック・ファン、特に「ウエストコースト・ロック」が好きな人間には感涙ものだろう。
アメリカは西海岸ウェストコースト・ロックの聖地と呼ばれているローレル・キャニオンにスポットを当てたドキュメンタリー映画である。
1960年代半ばから70年代にかけて、ロサンゼルスのローレル・キャニオンでは、数多くのロック・ミュージシャンたちが移り住み、そこから数多の名曲が発信されていった。
映画には、「イーグルス」のドン・ヘンリーや、CSN&Y、ザ・バーズ、ママス&パパスなどの懐かしいミュージシャンたちが登場して、貴重なインタビューに応じている。その当時のロックを聴いて育った50代以上のロック大好き人間には最高の贈り物かもしれない。
そして、これまた偶然なのか、同じローレル・キャニオンを扱ったドキュメンタリー映画「エコー・イン・ザ・キャニオン」も、去年、「シネマ・ディクト」でほぼ同時期に公開されていた。
ただこちらの映画、ボブ・ディランの息子のジェイコブ・ディランが製作・案内役を務めていて、ベックやノラ・ジョーンズ、それからフィオナ・アップルら現在活躍している旬の音楽家たちが、ローレル・キャニオンから生まれた数々の名曲をトリビュートしたライブとアルバム制作に挑むその姿を追っている。
「ビーチボーイズ」のブライアン・ウィルソンやエリック・クラプトンたちへのインタビューも中々興味深い。
最後は「ネットフリックス」。
現在話題沸騰の「西部戦線異状なし」である。
これが3度目の映画化で、モノクロだった1930年版は確かNHKで放映されたときに観た。ラストは秀抜だった。
今回は本国ドイツの制作である。
第一次世界大戦下のドイツ。17歳のパウルという青年は、祖国ドイツのため兵士に志願するのだが、西部戦線で戦争の現実をこれでもかと目の当たりにすることになる・・・。
この映画、すこぶる評価が高い。
第76回英国アカデミー賞で作品賞ほか最多7部門受賞、第95回アカデミー賞では作品賞を始めとする全9部門にノミネートされている。
映画は現在「ネットフリックス」でしか観ることが出来ないけれど、絶対、観ておくべきべき映画ではある。
お勧めします。そう、今のこの時代だからこそ・・・。