28日の月曜日は仕事納め。
午前8時には「研究室」の鍵を開けた。
薄っすらと雪が積もっているけれど、今日は4度ぐらいまで気温が上がるらしい。それでも問題は、年末の30日から日本列島を直撃する数年に一度の大寒波のことだ。
大雪になるとのニュースが飛び交っている。そうなると、年末年始、一日中雪掻きを覚悟しなければならない。駐車場の雪片付けは結構辛い。それでもやらなければみんなに迷惑が掛かってしまう。
乗り越えなければ・・・。
部屋はまるで冷凍室のようだ。
すぐに暖房を点け、コートを羽織ったままパソコンを開く。幾つも入っていたメールを次々に処理して、22日に行われた「地域計画論」と「演習Ⅱ」と「演習Ⅵ」の試験を採点する。
それが終わって、部屋の中を片づける。溜まった書類を処分して、抽斗を開けて処理済みの書類を裁断した。
4階の部屋の窓から12月終わりの寒空を眺めた。相変わらずの憂鬱な空。でも雪は落ちてこない。
大学も冬休みに入ったので学生は誰も歩いていない。ひっそりと静まり返ったキャンパスに融け掛けた雪が残っている。
こうしてコロナの2020年が終わってゆく。閉塞感だけが世界を包んでいる。
新しい年は、いったいどんな年になるのだろう?
昨日、読み返したマルクス・アウレリウスの「自省録」の一節を思い浮かべてみる。
この箴言に救われた。
君の不幸は、他人の指導理性の中に存するわけではない。
また、君の環境の変異や変化の中にあるわけでもない。
しからばどこにあるのか?
なにが不幸であるかについて判断を下す、君の能力の中にある。
ゆえに、その能力をして判断を控えさしめよ。
しからば、すべてがよくなるであろう。
君が、何か外的の理由で苦しむとすれば、
君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、
それに関する君の判断なのだ。
今日、私は、あらゆる煩労から抜け出した!
というよりも、むしろ、あらゆる煩労を外へ放り出した!
なぜならそれは外部にはなく、内部に、私の主観の中にあったのである。
マルクス・アウレリウス「自省録」
やはり、自分を徹底的におとしいれ、こころを引き裂き、奈落の底に落とそうとしているのは、自分自身なのだ。自らのこころが生み出しているものは、自分で勝手に創った「真っ黒な塊」なのである。すべて、自分が考えたもので、いまの自分を造っているすべては自分自身であり、ほかの誰でもない。
自分の不幸は、なにが不幸であるかについて判断を下す、おのれの能力の中にある。
午前8時には「研究室」の鍵を開けた。
薄っすらと雪が積もっているけれど、今日は4度ぐらいまで気温が上がるらしい。それでも問題は、年末の30日から日本列島を直撃する数年に一度の大寒波のことだ。
大雪になるとのニュースが飛び交っている。そうなると、年末年始、一日中雪掻きを覚悟しなければならない。駐車場の雪片付けは結構辛い。それでもやらなければみんなに迷惑が掛かってしまう。
乗り越えなければ・・・。
部屋はまるで冷凍室のようだ。
すぐに暖房を点け、コートを羽織ったままパソコンを開く。幾つも入っていたメールを次々に処理して、22日に行われた「地域計画論」と「演習Ⅱ」と「演習Ⅵ」の試験を採点する。
それが終わって、部屋の中を片づける。溜まった書類を処分して、抽斗を開けて処理済みの書類を裁断した。
4階の部屋の窓から12月終わりの寒空を眺めた。相変わらずの憂鬱な空。でも雪は落ちてこない。
大学も冬休みに入ったので学生は誰も歩いていない。ひっそりと静まり返ったキャンパスに融け掛けた雪が残っている。
こうしてコロナの2020年が終わってゆく。閉塞感だけが世界を包んでいる。
新しい年は、いったいどんな年になるのだろう?
昨日、読み返したマルクス・アウレリウスの「自省録」の一節を思い浮かべてみる。
この箴言に救われた。
君の不幸は、他人の指導理性の中に存するわけではない。
また、君の環境の変異や変化の中にあるわけでもない。
しからばどこにあるのか?
なにが不幸であるかについて判断を下す、君の能力の中にある。
ゆえに、その能力をして判断を控えさしめよ。
しからば、すべてがよくなるであろう。
君が、何か外的の理由で苦しむとすれば、
君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、
それに関する君の判断なのだ。
今日、私は、あらゆる煩労から抜け出した!
というよりも、むしろ、あらゆる煩労を外へ放り出した!
なぜならそれは外部にはなく、内部に、私の主観の中にあったのである。
マルクス・アウレリウス「自省録」
やはり、自分を徹底的におとしいれ、こころを引き裂き、奈落の底に落とそうとしているのは、自分自身なのだ。自らのこころが生み出しているものは、自分で勝手に創った「真っ黒な塊」なのである。すべて、自分が考えたもので、いまの自分を造っているすべては自分自身であり、ほかの誰でもない。
自分の不幸は、なにが不幸であるかについて判断を下す、おのれの能力の中にある。