おかんのネタ帳

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イヌの仇討

2017-07-18 12:19:10 | 演劇・舞台
夕べは予報通り、集中的な雷雨で、
パソコンを切ったりしてたから、更新ができませんでした。
yahooの天気予報がiphoneに届くようにしてるんやけど、
地域的な予報ながら、良く当たりますわ。

今さっきも、これから集中豪雨があるとyahooニュース、
パラパラっと、降り出しましたよ~

夕立が3日続くと梅雨明け、とか言うけど、
これで、梅雨が明けるんかしらね。
・・・朝とか夜中とか、雷雨の時間はバラバラやけどね。


さて、昨日は海の日。
雨もさることながら、さすがに、毎日暑いです。
京都の祇園祭も暑いさなかに、前祭が終わりましたね。
いまだに、しっかり見たことがないねんけど・・・


相変わらず、腕と肩は痛いです。
一昨日は、テーピングしてるのに、
町内一斉清掃で、公園の草引きですよ。
おかげで、昨日は肘から下、手首あたりが痛く(涙)
足もね、足首とか、痛い~


そんな私に元気をくれているのが、イケメン詣で(笑) 
同じ仲間(若くはない人たち?)と盛り上がることで、
いや~、もう、本当にパワーをもらってます。

今年は、それプラス、演劇鑑賞会の活動があり、
新劇を観る、というのが加わって、めっちゃ忙しいです。

おかげで、facebookもやけど、私のブログも、
なんか、観劇記録が多くなってきましたね~
興味のない方、ごめんなさい~

でも、これを機会に、ぜひぜひ、興味を持ってくださいませね。

先週は、紀伊国屋サザンシアターで、
こまつ座の「イヌの仇討」を観て来ました。



こまつ座は、井上ひさしさんが立ち上げた演劇制作集団。、
井上ひさしさん亡き後も、井上作品を上演し続けています。
現在は、三女の麻矢さんが代表。

「イヌの仇討」は、29年ぶりに再演された作品。
再来年の、近畿演劇鑑賞会連盟おすすめ作品としてあがってます。

かの有名な「忠臣蔵」を、大石内蔵助の美談というのではなく、
「なぜ、殺されなければ行けないんだ?」
という、吉良上野介の立場から描いてます。

殿中で刃傷沙汰を起こしたのは浅野内匠頭。
「忠臣蔵」では、吉良から要求された賄賂を拒否した事で、
吉良から嫌がらせを受けたことが原因とされてます。
内匠頭は切腹、浅野家はお取りつぶし、
片や、吉良は、なぜかおとがめナシ・・に、怒ったのは、
赤穂の浅野家家臣だけではなく、江戸の民衆であったような・・・

思えば、300年もの間、悪名として名を残す吉良さん。
ドラマや映画で描かれるのも、たいがいイヤミなジジイですよね。

「勧善懲悪」のストーリーは、時代を超えて今も、
民衆に支持されてきたけど、「忠臣蔵」は、
あくまで、赤穂事件をモデルとしたフィクション。
実際の出来事をすべて忠実に再現したものではないらしいですよ。
・・・当たり前か~

舞台の方は、一言でいうと、面白かったです~
演技に定評のある方々が出てはりますしね!



赤穂浪士の討ち入りからの2時間、
味噌蔵という隠し部屋にこもった上野介と、
側近の3人と側室、女中頭、お犬様付きの女中・・・
そこに、なぜか盗人が加わり、
リアルタイムな2時間を描いています。

「なんで大石はワシを殺しにきたのだ?」

上野介の素朴な疑問。
声しか聞こえない赤穂浪士、庶民を代表する盗人、
時々屋敷の様子を伝える茶坊主。

登場人物の会話から、「刃傷松の廊下」に始まり、
赤穂浪士が討ち入りに至る事件の経緯が語られます。

そして、元禄の世の無責任な庶民の関心や同情、
犬公方5代将軍綱吉の世の幕府の意向・・・
なんとなく、現代を思わせるような会話劇が面白いです。
終始薄暗い舞台ですが、セットが細かく造り込んであり、
それを見るのも楽しいですね。

そして、何より、役者が素晴らしい。
上野介を演じる大谷さんが可愛くて、
武士の一文にかけて蔵を出て行く、
ラストはめっちゃカッコ良かったです~!

潤さん改め、植本純米さん、薄暗い蔵の中、
最初どこにいはるのかわからず、
清水一学やとわかった時はビックリ!
・・・てっきり坊主の春斎かと(苦笑)
めっちゃ、かわいかったです!

そして、あのおイヌ様!
作り物だとは思うけど、生きてる犬みたいで~
それにもビックリ。役者さんたちもたいへんやったのかな。

それから女中頭の三田和代さん。
ベテランさんだけあって、めっちゃ貫禄でした!

吉良上野介は、国元では善政をしたお殿様やったとか。

上野介には、上野介の言い分があったんよね。
ずっと、意地悪なジジイやと思ってたけど、
ほんまは、上野介の方が正義やったのかもね。

私が観に行った日は、プレゼントがありました。
麻矢さんの本「夜中の電話」のクリアファイルです。
井上ひさしさんが残した言葉を集めた本ですが、
クリアファイルの中に、1枚ずつ、その言葉が入ってます。



私のは、こういう言葉でした。



帰り際に、井上麻矢さんにお目にかかれたので、
ご挨拶してきました。
一昨年の、例会「父と暮らせば」で、
お目に掛かって以来ですね~。



紀伊国屋サザンシアターは、新宿高島屋のそば。



高島屋の奥に続く、渡り廊下の先にありました。

こまつ座の作品は、よくここで上演されるようですね。


この日は、このあと、中野まで足を伸ばし、
この作品と、まったく異なる舞台も観てきました。

いや~ 演劇って、すごいなって、思います。








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