おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

宿場寄席

2016-06-06 23:07:44 | マイブーム・落語
6月も、公私ともども多忙に始まりました。
諸般の事情で?例年より仕事はゆるめですが、
締め切りを抱えるのは同じ、夜なべ仕事はいつものこと。
おかげで、昼間が眠たい・・・いかんがな(汗)

さて、年に3回ほど開催される、草津「宿場寄席」。
今回は、楽しみなラインナップやったので、行ってきました~



1985年に第一回が開催されて、この日が100回目。
毎回思うのですが、落語5席に和菓子&お茶付きで1800円、安いです~

中入りの時に、みなさん和菓子をいただいたりしてるんやけど、
今回の和菓子は、「100回記念」と書かれた帯がついた「宿場餅」
・・・柏の葉にくるまれたヨモギ餅でした~



予約制ではないので、早めに行って席を確保して、
宿場そばをいただきながら、開演までを待ちます。



先日は、ちょっと駅前までお茶を飲みに行ってました。
駅まで行くには10分あまり歩くんですけどね。

高座と客席が、近い~~



桂 團治郎  いらち車
桂 佐ん吉  堪忍袋
笑福亭 三喬 近江八景
    
~仲入り~

笑福亭 生喬 書割盗人
笑福亭 仁智 兄貴の頭

宿場寄席は、昔から笑福亭門下の方が多く来られてて、
第1回目は、あの四天王のお一人、笑福亭松鶴さんが来られたとか。

最近は、その弟子で2年前に亡くなった、
笑福亭松喬さんが良く来られてました。
今は、そのお弟子さんの三喬さんが受け継がれてるようで、
よく来てくださってるようです。

最初の頃は、確か、無料でされてたと思うのですが、
いつの頃からか木戸銭が必要になり、その代わり
うばがもちやさんの和菓子が付くようになったようです。

三喬さんがおっしゃってましたけど、
本当に、南洋軒(うばがもち本社)さまさまでございます!

ここの建物がいいんですよ~
築200年の庄屋の古民家を移築した建物で、
HPによれば、

この建物にふさわしい催しをし、
地域住民に恩返しがしたいと宿場寄席がはじまりました
物があふれている現代、品物ではなく心に響くものを
提供したいという願いからでした

南洋軒さまさま!!

前座の團治郎くんは、米團治さんのお弟子さん。
まだ、初々しさが残ってますが、てきぱきしてます。
新弟子時代のことを・・・師匠の運転手とか~
そういうお話をされてました。
・・本題の「いらち車」は、
いらちの車やに会う前で終わったような・・・?

二番手の佐ん吉さん。
米朝一門の、今売出し中の噺家さん。
亡き吉朝さんのお弟子さんですが、さすがに、
かつての心細さ(笑)が消えて、なかなか堂々としてます。
やはり、経験なんでしょうねぇ~

奥さんが、結婚してからだんだん強くなったという、
どこにでもあるような?マクラから、
夫婦の、お互いの不満を「堪忍袋」に入れて、
あとは、スッキリしようというネタへ~

「堪忍袋」といえば、桂米紫さんのを思い出して・・・
なんせ、笑い疲れましたからね~
それに比べると、パワーは薄目ですが ← あかんとはいうてませんよ!
やはり、夫婦ネタはリアルに共感できますからね!
面白かったです~~

中トリは、ベテランの三喬さん。
100回目ということもあって、地元を意識した「近江八景」。
日本に八景と言われるところは多いけど、
近江八景は一番有名やったんやそうな。

ストーリーは、松島遊廓の紅梅という女に惚れた男が、
近江八景を読み込んだ紅梅からの手紙を易者に見立ててもらう話。

近江八景は、滋賀県人なら全部言えると思うけど
(ただし古い人に限る・・・)

堅田の落雁、矢橋の帰帆、粟津の晴嵐、比良の暮雪、
石山の秋月、唐崎の夜雨、三井の晩鐘、瀬田の夕照

膳所が読み込まれてないので、膳所=ぜぜ(銭)をかけ、
易料を払わず立ち去ろうとする男に、易者が、払えというと、
「近江八景にぜぜはない」と言うのがサゲ。

近江八景を読み込んだ粋な恋文を、
何度もトチって、初めから読み直す三喬さん、
ご愛敬でした~~

長くなってしまった~~

続きは、明日にします~