おかんのネタ帳

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舞台 『ディートリッヒ』 を観劇

2012-11-18 23:30:09 | 舞台・映画・ドラマ


地元の駅前にあったイルミネーション。

もうすぐ、クリスマスやねぇ~

それにしても、夢のような時間はあっという間に過ぎていきます。
私にとって、この二日間は、まさに夢のような時間でした。

20世紀を代表する、女優であり歌手の、マレーネ・ディートリッヒ。
彼女の半生を舞台化した、『ディートリッヒ』を観てきました~

主演は、元宝塚宙組トップの女優、和央ようかさん。
背の高い、まさに男役!っていう方ですね。
ディートリッヒが適役、って思えるような女優さんでした。

実在する人物ばかり、当然やけど出てきます。
親友エディット・ピアフ、アーネスト・ヘミングウェイ、トラヴィス・バントン、
母ヨゼフィーヌ、娘マリア、そして、恋人ジャン・ギャバン・・・

観に行く前に予習をしときたかったけど、主演映画を見る時間はなくて、
ネット上で伝記的なものを読んだ程度で観に行きました。

そもそもの目的は、応援してるイケメン俳優さん。
今回、ジャン・ギャバンを演じることになったからなんやけど、
普段なら、おそらく絶対、観にいくことはない舞台ですね。
なんせ、ミュージカルやから。
しかも、チケ代が高い・・・(涙)

でも、観に行けて良かった~
本当に、良かった!

ディートリッヒの半生なので、時代を追いながら、
出会う人々やエピソードが、断片的に描かれます。
群衆劇とも言われてるようやけど、テーマとして描かれるのは、
女優である前に人間として生きた、彼女の一貫した生き様。

ドイツに生まれ、女優として歩み出してからの波瀾万丈な人生。
夫も娘もいながら、ユダヤ人のスタンバーグ監督に見出され、
ハリウッドで絶大なスターになるディートリッヒ。

彼女をプロパガンダにしようとするナチスを嫌い、
ドイツに戻ることなく連合国軍に協力。
連合国兵士の慰問で歌った歌が、「リリーマルレーン」。

自分の気持ちに忠実に生きた彼女は、夫がいながらも数々の浮き名を流したとか。
その中のひとり、フランスの名優ジャン・ギャバンは、
別れてからも、生涯、彼女が愛した人だと言われています。

戦後、女優としてはかげりをみせながらも、歌手として活動、
彼女が好んで歌ったという曲が「花はどこいった」でした。

今回の舞台は、セリフを歌うという感じで、ずーっと音楽が流れてます。
私は、セリフというか言葉が好きなんで、ミュージカルはどうかな・・・
というのが正直な気もちやったけど、今回の舞台を観て、
音楽の持つ力を、すごく感じましたね~。

戦場で、和央さんが「リリーマルレーン」を歌うシーン、
それにつながる、「花はどこいった」を、
彼女を非難するドイツ人記者の手をとりながら歌うシーン。

さらに、そのディートリッヒを見送りながら、
記者たちが、その「花はどこいった」を歌い上げるシーンに、
本当に、自然に、涙がこみ上げてきました。

こんなに、人の心に染みるなんて。

反戦歌として知ってるこの曲。
会場のお客さんの中には、口ずさんでる人もいたよううな・・・
私も、声にはだしてないけど、口ずさんでましたから。

和央さんは、ていねいに歌われる方なので、
しみじみと歌詞が染み込んでくるんやろうな。

和央さんは、本当にディートリッヒのようにカッコ良くて、
宝塚を出た今も、たくさんのファンがいることを納得しました。

そして、ディートリッヒが生涯愛したという、ジャン・ギャバンは、
・・・・あまりにカッコ良くて、男っぽくて、色気があって、
チャーミングで・・・もう、クラクラ~(笑)

いやいや・・・本当に、ファンでいて良かったです。
こんな、ステキな舞台を、見ることができたことに、感謝します。



舞台のレポは、別ブログで、大いに語る予定(笑)


と言いながら、長くなってるやん・・・(苦笑)