おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

かんさい特集

2008-09-07 23:39:33 | マイブーム・落語
一昨日の繁昌亭で、トリをつとめた桂吉弥さんが、マクラで米朝師匠のことを少し話されてました。孫弟子にあたる吉弥さんですが、米朝宅で3年、住み込みで内弟子修行をしたそうです。その時の話でしたね。米朝師匠がお茶やさんとかにつれていってくれたと。若い芸妓さんが来ると思ってたら、米朝師匠が話を聞きたがる芸妓さんを呼ぼう思うたら、米朝師匠の年齢が上がるにつれ芸妓さんの年齢も上がって行く・・・(笑)

その日、録画予約してたNHKの「かんさい特集」。
「米朝一門の苦節60年の軌跡」というタイトルで、戦後、噺家が10数人になって消える寸前やった上方落語を、ネタの復興や各地への巡業などで支えて来た米朝師匠の足跡と、大勢の所帯となった一門が、新しい芯を持って伝統を引き継いでいくであろう姿をレポートしたものでした。

9年前に枝雀さんを、2年前に吉朝さんを若くして亡くして、そのお二人のことを質問されて応えてる米朝師匠を見ると、ホンマに落胆してる様子が痛々しかったです。期待してた弟子に先立たれたということは、本当にショックやったんですね。
そのお二人の元気だった頃の高座のようすがVTRで流れました。
吉朝さんは、最後の「米朝・吉朝二人会」で演じた「弱法師(よろぼし)」の録音されてた音声が流れ、噺家さんもすごい仕事やねんなと思いました。

この秋、小米朝さんが名跡「米團治」を襲名します。米朝さんの師匠の名前です。
一門の新しい芯です。「小」が取れるだけやなくて、名跡を継ぐんですから、小米朝さんのプレッシャーもあるやろうね。

吉朝さんが亡くなってから、師匠の衰えが顕著になったと言う話。最近は、落語を演じるより、弟子たちと「よもやま話」をすることが多くなったという師匠。米朝さんが大好きで弟子になった人もたくさんいて、そんな弟子たちが師匠を支えてるようでした。
「人間国宝の、一般公開です~」

11月、襲名披露公演に行きますけど、そこで「国宝」にお目にかかれるのが楽しみです。

画像は、三重県のお友だちにもらった「梅干し」のような和菓子です。甘~い!