おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

ふたたび、茶屋町で

2007-11-18 23:38:21 | 舞台・映画・ドラマ
多忙な中、またまた行ってきました~
こんなに忙しいなんて思わなかったし、夏ぐらいにチケット取ってたんです。だからもう、必死で仕事のキリを付けて行ってきました。
「オセロー」という、有名なシェークスピア4代悲劇の作品。
今回は、あの世界の蜷川さんの演出です。主演のオセローは舞台ではおなじみの吉田鋼太郎さん。若い妻デズデモーナは蒼井優ちゃん。オセローを陥れるイアゴーは高橋洋さん。
チケットはSOLD OUT!! 。さすがにこういう作品やから、観客には男性が多くて、しかもそこそこの年齢の方が多かったですね。同じ蜷川さん演出のシェークスピアでも、夏に行った「お気に召すまま」は喜劇で、主演が小栗旬くんと成宮寛貴くんやったから、圧倒的に女性、しかも若い人も多かったです。なので?今回はかなり客層が違いました~(苦笑)
でも、さすがに、私らぐらいのオバサンが一人で来てるのは珍しいかも。多くは仲間連れで来てるって感じかな。
ま、それはともかく、今回は前から4列目の通路側という良席。観劇の目的でもあるイアゴー役の洋さんを目の前に見て、もう、カンゲキでした!!
いや~、男前な役者さんはええもんですわ (大笑)

有名な作品なので大まかなストーリーは知ってたけど、ホントに、男って愚かで滑稽!
勇敢で戦功のある優秀な将軍オセローが、若い妻の不倫を聞かされて動揺し、全ての歯車を狂わすんやけど、そんなにカンタンにダマされるなんておかしい! っていうくらい取り乱すんですね。最後には妻を殺し、ダマされたことを知って自分も死ぬんやけど。
一方、オセローを陥れるイアゴーの方も、出世を阻まれた恨みはともかく、自分がどうなりたいのかよくわからない感じ。最後は自分の妻まで殺してしまうんですけど。

ダンナに、「男って愚かやねん。それに比べて、女は正義感があって、愛にも一途で・・」って言うたら、
「違うな。男のほうが一途なんやで。第三者にアホちゃうかと思えるくらい、簡単に騙されて幼稚な行動をとるってことは、それくらい惚れてるってことやんけ」・・・なんか、説得力ある?

一つわかっていることは、反対してたデズデモーナの父親がオセローに言ったことば。
「娘は父親をあざむいたのだ。お前もあざむかれるだろう」
年齢差とか、人種差別とか、オセローが気弱になったのは彼の「劣等感」が起因してるのかなって思うけど、実は、この言葉が、一番オセローを苦しめたことなのかも。
「オレも、あざむかれる?」

う~ん、悲劇の原因は、娘を奪い取られた父親の恨み、やったのか・・・。

画像は、茶屋町MBS前のクリスマスツリー。
うしろに「らいおんちゃん」が見えます~