CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

久しぶりに『てぃばぁ』のこと

2013-07-16 06:42:37 | 日記
連休の早番勤務をなんとか切り抜け帰宅。

夕飯を作り、子どもたちと食べて、片付け。
19時30分にてぃばぁのところに向かう。

二週間ほど前から、
今がいつなのかわからなくなり始め、
倒れて起き上がれずにいたところを
ヘルパーさんなどに発見され、
おこしてもらったことも二度ほどあった。
意識がないのでなく、力が入らないという状態。

彼女は、入院前は、ずっとデパートで買い物をしていた。
店員さんも優しくしてくれるし、ちょっとリッチな気分になる。
年金生活で、独居、賃貸。
それでも、ご主人が生きていた頃の消費生活は続いていた。
人のお財布の中身は、気にならない私・・・
というか自分の財布も気にならない・・・いつも『おけら』だから(笑)
そんな私も、デパートで買い物するてぃばぁは、
余裕のよっちゃんだな・・・って思っていた。

彼女は、これまでの蓄えで、公団の家賃を年払していた。
そして、手元に入ってくる年金は、全部使っていた。
デパートで・・・
彼女は、デパートのいいお客さんだった。
食料品もデパートから配送されていたらしい・・・
「店員さんはみんな優しいの」
「本当にいい人ばかりで良くしてくれるの」
そんな話をしていた。
デパートでの買い物が、彼女の日常であり、楽しみだった。

私は密かに「そりゃ、お客様だもの、
しかも上得意とまではいかなくても、
毎月それなりに買ってくれるお客様だもの、
大切にされるでしょ・・・」と思っていた。

一人暮らしで、頑固で偏屈。
あまり周りの人に心を開かない彼女は、
デパートでの人間関係が、宝物だったのだろう。

私は、密かに思うだけで、そのことには触れなかった。

退院後、彼女の希望は、デパートに行くことだった。
あの売り場のあの人、この売り場のあの人に会いに行かなきゃと。

退院後、公団の家賃を月払いにした。
この先いつどうなるかわからないからと。

どうやら蓄えも、だんだん底をついてきたらしい・・・

家賃を月払いに切り替えてみて、
ヘルパーさんやデイサービス、配食のお弁当代・・・
年金で賄うことの大変さが分かり、急に不安になったようだ。

デパートどころではない、葬式代も出せないじゃないか・・・
邦に何も残せないじゃないか・・・(私は何もいらないが)
そう思って、不安ばかりが募り始めていたようだ。

物を売る人達は、商売だから、
買う人が、買うって決めるのだから、何の罪もない。
でもさ・・・なんか切ないよなって思う。。。

独り暮らしの世間知らずのおばあちゃんが・・・
いま・・・途方にくれる事態になっていることを、
知らないのか、知ってても関係ないのか・・・
なんか・・・切ない。。。

てぃばぁは、私に余裕がないのは知っているから、
私に頼ることもできない・・・
まぁ、近くの他人ってやつだから、いつも言っている。
「私は、自分が大変になったら何もできないからね。
 自分の家族が優先だから、そうなったら、てぃばぁのことほっとくよ。」
ちゃんと、そう伝えている。
「大変だけど、最後まで世話をかけるのは、旭川のみっちゃんなんだよ」
彼女の妹も既に80歳を超えている・・・

朝と夜、今がいつなのかという時間の感覚がかなり曖昧になっている。

てぃばぁは、また一つ超えなければいけない、
受け入れなくてはいけない現実を目の前にしている。

私には、何もできないけど
ちゃんと、言うべきことはしっかり言おう。

「この部屋で、誰も知らないうちにポックリと死ぬのが、一番いい」
昨日、そんなことを言っていた。

「迷惑だからやめてよね!施設か病院で死んでちょうだい。
 ここで死なれたら、てぃばぁは楽かもしれないけど、
 周りが大変な思いするんだからね。」と話した。

「死ぬことより、どうやって生きるかを考えよう。」
と最後に話は落ち着いた。

恐怖や不安と直面しながら、いま、てぃばぁはがんばっている。

帰宅は22時。
さすがに疲れ果てて、深い眠りに落ちた。

少し涼しかった・・・おかげで寝坊した(^_^)

さぁ・・・仕事に行かなくては・・・
それにしても、雨が降らないなぁ・・・
今日も、暑くなりそうだ。