CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

古民家レストラン典座

2013-07-11 06:42:33 | 旅のあれこれ
7月4日、輪島市から珠洲市へ向かった。
インターネットで見つけた『古民家レストラン典座』へ向かう。
典座(てんぞ)と読む。

予約をしてあったのは、ここと飛行機と一泊目のホテルのみ。
あとは、すべてMさんにお任せの旅立った(^-^)

つまり、自分で探して予約した唯一の場所。

大正解だった。
素晴らしかった。
素敵だった・・・・・とにかく、よかった。



典座の坂本さんとお父様は、陶芸家。
よく調べていかなかったのだが、
どうやら珠洲焼の体験もできるらしい。
江戸末期に建てらてたご自宅だ。



懐かしい縁側には、お庭の花だろうか・・・珠洲焼に生けられている。




そして、坂本さんのパートナーが、古民家レストランを始めたとのこと。
畳の部屋には、お客様を配慮して、テーブル席も用意してあった。
そして、静かな時間の中で、聞こえるのは鳥の声と扇風機の音。
そう・・・久しぶりに扇風機の音を聞いた・・・
私が子どもの頃、耳にしたこの音は、今は聞こえない。
東京は、音が多すぎる・・・
様々な音に、扇風機の音はかき消され、埋もれてしまっていることに気づいた。



地元の海のもの山のものを使った心づくしのお料理が供される。



三色くずきりのごまだれ添え、煮物など、
地元の大豆で作ったお豆腐には岩塩を竹に入れて焼いたものが添えられている・・・
輪島塗の器に調和して、なんとも贅沢なおもてなしだ。
器も江戸時代から坂本家で使われてきたもの。
温もりを感じる器だった。



岩のりのおにぎり・・・不思議なおにぎりだったけれど美味しかった(^-^)
甘鯛の塩麹焼き・・・お吸い物も美味しい!



お庭を眺めながら・・・
静かに流れる時間もご馳走でした。



食事をゆっくりいただく、時間も一緒に味わう・・・

そんなことはすっかり忘れていた私には珠玉の時間だった。

ゆっくり味わいながらも、写真を撮る自分に少し興ざめだったが・・・
そんなことも、瑣末なことにしてしまえるくらい、
圧倒的な安らぎの時間が典座には、流れていた。




能登半島の最北端。
珠洲市のレストラン。

そこには、人が忘れかけた『時間』を感じさせてくれる何かがありました。

ぜひぜひ・・・訪ねて欲しい『古民家レストラン典座』

この日の『お客さま』は、私と家人二人だけ。
なんと・・・もったいないことか。
たった、二人のために、心づくしのお料理を準備していただいた。
なんと・・・贅沢なことか。

要予約・・・おもてなしできる人数には限りがあります。


曽々木海岸近くで、ゲストハウスも経営されている。

奥能登を訪れて・・・『典座』でお食事・・・
お泊りは曽々木のゲストハウス・・・
きっと、素敵な出逢いがたくさん待っています。

次回は、珠洲焼体験しようと決めています。
その次回がいつになることやら・・・ではありますが。