久しぶりにトミカのミニカーを買って来た。
'75年式日産グロリア セダン。僕の身近に同じ車に乗っている人はいなかったが、タクシーにも使われていたし、公用車、パトカーその他、見かける機会はかなり多かった。
デザインは一代前の230型をもとに、より抑揚を強く、派手にしたものとなっている。230型は中庸を得たすっきりした外観で、当時のライバル、クラウンを上回る売り上げを記録した。
このセダンはそれほどでもないが、4ドアハードトップの方はちょっと「えぐい」デザインで、特に自動車評論家筋には評判が良くなかったようだ。一般にはそれなりに訴求力があったようで、それなりに売れたらしい。その後はいわゆる族の方々に好まれ、相当派手に改造された車をよく見かけた。
日産の車は、さいきんだとエルグランドとかフーガなんかもそうだが、ちょっと微妙な一線を越えてしまうようないでたちの車を時々作る。トヨタはそういうことがなくて、常にどこかバランスが保たれた車作りをしているようだ。変わったデザインの車も作るが、それはそういうものとして作っているのであり、主力筋の車で羽目を外すようなことはしない。
そう言っては何だが、日産は東京(今は横浜)、トヨタは名古屋、何となく地域性からみると逆なような気もするが、不思議なものだ。
写真はPentax Q10と標準ズームで撮ったが、あれですね。こういう小さいものって、ホコリを取るのが大変ですね。いつもはもっと無造作に撮っているのですが(全然凝り性ではないので)、一つ上のサイドビューなんか、床(机)にホコリがたくさん・・。最初に撮ったときも、糸状のホコリに気づかなくてNG.ちゃんとしたブツ撮りをする人ならとうてい許せない出来です。
Q10は神経質なカメラで、こういう撮影に向いているとはいえない。ただ、MFはじめ各種設定が普通にできるのは長所で、ここの写真はほぼ全部MFで撮影している。被写界深度が深く(望遠端で撮ったものが多いのでF7.1-8.0位まで絞っている)、レンズが小さいのでローアングルで撮りやすいのも良いところだ。
ピント、ちょっとずれているな・・。
この頃の日本車、特に上級セダンは完全にアメリカ流である。同じ時期のヨーロッパ車は、小さいなりにすっきりしたデザインだったが、日本車はいろいろと細かいディティールをたくさん詰め込んだデザインの車が多かった。こうした車は評論家に強く批判された。それが最も強かったのは、80年代の前半あたりだったと思う。その後はメーカーもユーザー達もだんだん「洗脳」されてしまい、今は昔ほどは個性的な変わった車は出てこなくなってしまった。
右は'69年式クラウン オーナーデラックス。トミカLVシリーズは車種によって出来にばらつきがある。
今日、「ピラーの黒い」マークⅡが発売になったが、僕は勘違いしたようで、白一色のものも一緒に発売かと思っていた(来年1月発売予定)。ずいぶん前から発売予定になっていたが、待たせるなあ。予約は入れておいた。
コロナと。70年代半ば頃には、実際にこういう情景もあったことだろう。
比べるとグロリアはとてもモダンで洗練されているようにも思える。
スカイライン・ワゴンと。写真明るすぎ。TIセダンとかも、模型化されないでしょうかね。この時代の車は、機会があれば(新車のコンディションでね)運転してみたいな。
まあ、そういうのは、昔のあの頃に戻って、そのころ好きだった人とやり直したい、みたいな願望に近いものがあるな。
今でも恋はできるかもしれないが、それは全く別の次元の話だ。
今度はもう少し丁寧に写真、撮ろうかな。ただ、個人的なスタンスとして、ここに載せる写真にはあまり時間を掛けたり、凝ったりしないようにはしているのだけど・・。