うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

自由の国日本

2014年10月12日 | 社会・経済

あまり何度も引用するのも恐縮だが、こちらの方の10月9日の発言が面白かった。

ノーベル物理学賞を受賞された中村修二教授に関する件で、

日本社会は、そこに住む人たちが思ってもみないほど、実は自由な社会なんだと思う。ところが大部分の日本人は、その自由を捨てて社畜としての幸福を選択し てしまう。でも、その気になれば、誰でも中村教授のような生き方を選ぶことができる。要は周囲から変人と見られることを恐れさえしなければ。「四国から一 歩も出たことがなかった」という人が、LEDという発明を世に送り出し、世界中の生活様式を変え、エネルギーの消費量を減らし、ノーベル賞まで取れてしま う。こんな国、ほかにはありませんぜ。自由こそが日本社会のキモの部分であると、ワシは信じるものであります。

今でも日本人社会の、コアな部分は相当に圧力の高い均質性の高い社会で、異端を受け付けない。異端者は周辺から押しつぶされることを覚悟しなければならない。しかし一方で、本人に自覚と才能と根性があれば、抹殺まではされずに生きる道を見つけることはできる。むしろ、仲良し村がしっかりしているからこそ、異端者はそれに反発することでそこからエネルギーをもらい、自らの天賦の才を全うできるのかもしれない。う~ん、そうかもしれないなあ。

日本人は非常に均質で和を尊ぶ一方、非常に柔軟で寛容性の高い社会である。東北で大地震が起きれば、被災者の気持ちを思い、九州の新幹線開業記念式典も中止する。神仏も習合し、更にキリスト教の習慣も入り込むことも許容される。日本語は外国語がいくら入り込んでもあくまで日本語であり、表現の柔軟性は驚くほど高い。

アメリカは自由の国といわれるし、事実中村教授も日本からアメリカに移住したが、ある特定の部分ではきわめて硬直的で排他的だ。たとえば政治の世界では議員や大統領は宗教的なスタンスを厳しく問われたりするし、人種問題は未だに今日的な課題である。日本は保守的で硬直的、排他的な社会、というのは、ステレオタイプな偏見かもしれないなあ。

(最初の投稿ではリンクがつながっていませんでした。13日、訂正すると共に、舌足らずの部分を加筆いたしました)。

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