うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

キャロル・キング「つづれおり」のLP

2014年10月19日 | 音楽

先日、秋にふさわしいCDを選んだとき、キャロル・キングのボックスセットを買った。これは「つづれおり」に前後する作品をまとめたもので、「つづれおり」そのものは入っていない。別格、ということなのかもしれない。手元につづれおりのCDはなく、ずいぶん前にダウンロードで購入したデータを、携帯プレーヤーで聞いていた。ちょうどいい機会なので、CDを買おうかと思ったが、一ひねりして?LPレコードを当たってみることにした。

中古で適当なものがないか探したが、結局ヤフオクで中古レコード店が出品していたものを落札した。ヤフオクなるもの、実はやるのはこれが初めてである(e-Bayはセカイモン経由で以前に一度応札したことがある)。もっとも、相手がプロのお店なので、一手間多い中古通販購入と同じ感覚で落札できた。

もうこのジャケットからしてオーラが漂っていて、一凡人には表現する言葉すら見つからない。

購入は吉祥寺のFine Day Musicさん。梱包は完璧で、ディスクの状態は非常に良い。ジャケットは経年によるヤケは多少あるが、折り目や使用感はなく、良好な状態。

国内盤だが、たすきはない。

外観は本国版と同等の外観。アルバムの語源通り、アルバム状になったジャケットの内側に曲目、歌詞、解説が記載されている。歌詞は邦訳のみ。フレーズごとに直訳したような、非常に独特の邦訳のしかただ。

読んでいると、Smackwater Jackという曲がとても気になる。アメリカの歌でときどきある、ストーリーテラー的な歌詞なのかな、と思うが、正直何を言っているのかさっぱりわからない。Smack waterというのは、何かの暗喩なのかしら?

ダウンロードしたデータを携帯プレーヤーで聞くと、なにかの拍子に曲順が狂ったりする(あれは一体なぜなのだろう?)のが非常に気に入らない。組曲のように、この組み合わせで聞かないとどうも落ち着かない。LPではB面最初の曲がYouve Got A Friendとなっている。これも意図的にこの曲順にしたんだろうな。邦題は「友」となっていて、最近のCDの邦題である「君の友達」とは異なっている。よく見ると、It's Too Lateも「心の炎も消え」となっている。

演奏してみると、ノイズはないがややfレンジが狭いような気がする。こちらの方が本来の音で、聞き慣れたダウンロード・データはイコライジングをだいぶいじっているのかもしれない。

 

これは本当に傑作ですねえ・・。

僕の勝手な思い込みだが、ジャケット写真まで含め、すべてが完成されていて非の打ち所がない。ジャケットの、彩度が低くコントラストが高い感じが、このアルバムを貫く雰囲気そのものという感じがする。

録音は’71年の1月、発売は3月、全米No1 アルバムとなったのが6月から10月はじめにかけて、ということらしいが、僕にはこのアルバムに秋の季節感を感じる。It's Too Lateは小春日和の秋の午後という感じ・・。

コメント
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