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うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

スキャナが壊れている(らしい)

2012年07月14日 | デジタル・インターネット

先ほど写真プリントのスキャンをしようと思って、久しぶりにキヤノンのフラットベッドスキャナCanoscan 8200Fのふたを開けてみた。ガラス面の下を何気なくのぞいてみると、何かプラスチックの部品が落っこちている。それも脱落しているというよりは、割れてばらばらになったという感じで、2,3カ所に散らばっている。
Img_2771

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これが何の部品なのか、脱落していると何かの影響があるのか、今のところわからない。
というのは、普通に使っていると何の問題なくスキャンできるからだ。いまのところ。

何がいつ壊れたのかはよくわからない。普段は机の脇に置いてあって、さいきんはどちらかというと上にものを置く台として使われていることが多かった。ただ、考えて見ると思い当たる節があった。
このスキャナは震災の時に被害を受けてる。
Dsc_6043
画面一番下に見えるのがスキャナ。倒れ込んでいるのは細い文庫本用の本棚で、うちではCDの収納に使っていた。直撃は免れたが、中のCDが飛んできてぶつかったのか、表面のアルミのカバーに軽いへこみがついていた。そのときに何かの部品が外れ、その後使用して走査しているうちに、外れた部品がぶつかって割れたのかもしれない。

Img_2773
8200Fを買ったのは8年前、2004年の5月のことだ。
フィルムスキャンができると言うことで、手元にある過去に撮影したフィルムを一応全部スキャンした。6000枚ぐらいあっただろうか。
もちろん文書や画像をpdfでスキャンするのにも役に立っている。ほぼ同時期に買ったプリンタ、Pixus 960iと組み合わせて、コピー機のようにも使える。まあ、そんなことは複合機なら当たり前のようにできるはずだが、いずれにしても我が家のデジタル機器としては最も活躍してくれているものの一つだ。

一応キヤノンのサポートに確認したら、本機の修理受付は去年7月に終わってしまったらしい。8年も前のものだから仕方がない。壊れたら代替品を買うしかない。

スキャナも一時期は毎年製品が出ていたが、さいきんは複合機に押されて店でも余り見かけない。かろうじて後継機(9000F)が発売されているだけでも救いか。もっとも、機能的に同じならうちでも専用機でなく複合機を買ってもいいけど、いずれにしてもまだ使えるので。

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映画「ノルウェイの森」

2012年07月14日 | 映画

偶々本屋をのぞいていたら、平積みされた文庫本の間にこのDVDが置いてあった。
値段が1,080円だというので、買ってしまった。
Img_2765
村上作品が映画になる、ことを聞いたのは、ちょうど1Q84が爆発的に売れはじめた頃の、朝のニュース番組だった。そのときはう~んそうか、観るのはやめておこう、と思っていた・・。

しかし、実際に観てみると、原作がどうのとか考えずに、あっさりと映画の世界に入り込むことができた。映像はとてもきれいだ。60年代末の日本の、時代考証については僕もわからないし、トラン・アン・ユン監督も知らないと思うのだが、違和感がない。

 ただ、技術的な問題なのか、うちのAV装置が良くないのか、アフレコと思われる台詞の音声が終始ぼうぼう言っているのと、強風の中でたたずむ二人の会話が、室内と全く同じように聞こえてしまうのには強い違和感がある。
 そんな技術的なことはわかりきっていることで、あるいは小説の文体のままで不自然に感じられる台詞を、いわば朗読的に扱うという表現なのかな、と考えたりもするが、どうなんだろう。 特に京都の療養所周辺の映像はとてもきれいなのに、どうも音声が気になって入り込めなかった。

 役者さんはみんなとてもいい。特に松山ケンイチはうまい。水原希子の緑もとても魅力的で、台詞がちょっと回らないところまで上手に感じられるから不思議だ。レイコさんだけは、正直言ってちょっと意外なキャスティングではあったが・・。

 僕が直接生きた時代とも、もちろん経験した事とも違うが、人がいわゆる青春時代に感じたり行動したりすることの何かを、この映画は表現できていると思う。

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中国人の社会

2012年07月14日 | ビジネス

先日、もと中国大使の方の講演を聞いた。
 講演のテーマはアジア全体を対象としていたのだが、やはり中国の話は特に興味深かった。
中国社会の二重構造、あるいは中国は徹頭徹尾政治の国であること、などの指摘はわかりやすかった。ただ、講演の後で行われたパネルディスカッションでもそうだったが、結局のところ、やはりわかりにくい国だ、という印象が残ってしまう。

 わかりにくいのは中国というくくりが余りにもおおざっぱだという事もある。北京、上海、香港はお互いに話す言葉が違う。今の職場が香港系で、それぞれの出身の社員がいるが、たしかに地域によって性格はすこしずつ違うようだ。ただ、行動原理まで違うかどうかは、よくわからない。

 大使の話では、日本では自由経済と言えばそれ自体の原理で動くものであって、基本政治とは関わりはないが、中国では基本が政治で、その手段としてたまたま自由経済の手法をとっているだけなのだ、という。それは、何となくわかる気がする。

 それでは、香港の経済人達は果たしてどういう行動原理で動いているのだろうか?彼らの行動の根底に、共産主義や党の発展みたいなものが流れているかというと、そういうことはないような気がする(聞いてみたことはないが)。

 ただ、もっとおおざっぱに洋の東西みたいな感覚で眺めてみると、彼らはまぎれもなく東洋人であり、日本人とそうたいして違うものの見方をするわけではない、という気がしないでもない。
 僕は欧米系の会社にも長くいたが、それに比べると今の会社人たち(本社の人たちを含めて)はもうべたべただ。日本企業に勤めたことがないから、わからないが(昔そういうべたべたさがきらいで外資系を選んだんだけど)、大筋日本の会社もこんな感じなんじゃないかと思う。

 また、身内とそれ以外、という意識が非常に強い事も印象的だ。僕なんかはいつまでたってもゲストなのである。うまく整理して言えなくて申し訳ないが、西欧系(特にアメリカ)の組織と根本的に違うのは、公平さ(フェアネス)の概念の有無、である。悪く言えば差別意識だ。これはアメリカ人が特に敏感な気がする。

 村上春樹氏が河合隼雄氏の対談で、アジアの読者は村上作品のデタッチメントという側面に強い関心を示すという点で共通したものがあるようだ、と言っていた。中国等では家族、日本ではその場への結びつきから逃れたいという、共通した思いを、若い人たちは持つようだ。
考えて見れば、地理的に近い民族が似ているのは当然のことなのかもしれない。

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