ウリパパの日記

自由気ままに・・・

氷華を見に高尾山口を散策 2023.12.26

2023-12-26 19:14:22 | 自然

今朝の八王子は放射冷却の効果で最低気温が-3.3℃まで下がりました。異常な暖冬で始まった師走も22日頃からようやく平年並みの寒さが訪れています。この冷え込みは今朝がピーク。年末にかけて再び気温が上昇し、再び暖冬に戻る予報となっています。もしかしたら今朝がシモバシラ(氷の華)を見るラストチャンスとなるかもしれないので、今朝、高尾山口にある高尾599ミュージアムまで散策に出かけてきました。

 

氷の華を見るためには、日が差し込む9時より前に訪れる必要があります。

 

8時50分の気温は-2℃。今朝は-5℃以下まで気温が下がったものと思われます。

 

氷の華はシモバシラの根から吸い上げられた水分が茎からしみ出し、氷点下の外気に触れて凍りながら成長して作られます。シモバシラの根や茎が完全に枯れてしまう1月より前の氷点下の朝がチャンスです。昔は12月になると連日の冷え込みにより高尾山頂西側のモミジ台北側巻き道沿いや、一丁平の北側巻き道、小仏城山付近で30cm以上に成長した巨大なシモバシラが見られたものです。本ブログでもたびたび紹介しました。冬型の気圧配置により、八王子で最低気温が-5℃以下、日中8℃以下の日が数日続くと、奥高尾では日中でも2~3℃までしか気温が上がらず、日陰では終日氷点下の気温が維持されます。そのような気象状況は近年はほどんど出現しないため、12月に奥高尾までシモバシラを見に行くことも無くなりました。その代わり、高尾599ミュージアムにシモバシラの観察場所が設置されたため、冷え込みが強まった日には気軽に出かけることが多くなりました。

 

一晩でかなり大きく成長した氷の華。日中は日が当たり融けるために根や茎が次第に弱まり、あと数日で見られなくなってしまうものと思われます。繰り返し氷ができると、茎が避けて水を吸い上げなくなるからです。

 

3本保護されているシモバシラの真ん中の株です。こちらの華は上に成長せず、横に広がっています。

 

一番奥にあるシモバシラ

 

向きを変えて観察します

せっかく高尾山口まで来たので、稲荷山コース登り口で見られるもう一つの氷の華を見学に行きます。

 

階段を上ると、右手の斜面にカシワバハグマの群生地があります。カシワバハグマの茎にも氷の華が咲きます。シモバシラのような造形美はありませんが、同じ毛細管現象により茎の水分が凍ってできた氷の華なのです。

 

カシワバハグマの茎の1/3近くまで氷の華が成長しています

 

稲荷山登山口のカシワバハグマも今月いっぱいが見頃だと思います。もちろん気温が氷点下に下がらないと華はできません。

 

 

 

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